2006年10月11日水曜日

「リハビリ」の医療保険打ち切りに関して・・・

今年の4月の診療報酬改訂に伴い、大幅な変更が多数ありました。
「医療費圧縮」が目的ですが、「医療改悪?」と成り得る項目も
含まれていたと思います。

その中でも、「リハビリ」に関係する改訂はびっくりしました。

ちょっと簡単に復習すると。

医療保険で受けられるリハビリ期間が最長180日間で原則打ち切り
 ・脳卒中などの脳血管疾患180日(6ヶ月)
 ・骨折など手足の損傷150日(5ヶ月)
 ・肺炎など呼吸器疾患90日(3ヶ月)

 厚生労働省は
 「急性期には保険医療を使い、その後の維持期は介護保険で
  介護施設を利用してほしい」


さて、180日は長いですか?短いですか?

私個人的な意見としては、リハビリは個々の残存した能力差も違うために
一律の日数で規定するのは無理なのでは・・・と思っています。
人によっては、リハビリが長期間必要ない人もいるかもしれません。
もちろん、長期必要な人もいるはずです。

慢性期に突入した場合、介護施設にはリハビリスタッフは所属しているのでしょうか?
所属していたとして、十分な施設と人員が確保されているのでしょうか?

と、リハビリ系スタッフではない私は 最近思っていました。

ここにきて、
<リハビリ>医療保険打ち切り 厚労省が実態調査へ(先日 ニュースより)

ようやくと言うべきか?
最初から、保険打切りをやると上述した事態が発生することを踏まえた
上でのものなのか?

調査結果が、良い方向に反映されることに期待しています。

4 件のコメント:

  1. うーん・・・・難しい話です。
    人間、十人十色ですからねぇ~。
    リハの進みぐあいも、個人差があって当たり前です。もし自分が・・・・って考えたことがないのでしょうね。タイムリミット?・・・・目標?・・・・色々な考え方があると思いますが、どーなんでしょう???
    病院から施設に転院させるのは簡単ですが、施設の受け入れは???そこが、知りたい。色々、改善しなきゃいけいと思いますよ。
    施設にも、色々あるから一概には言えませんけどね。今でさえ、入所待ち状態の人が沢山いるのにねぇ~・・・・

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  2. ��リンゴさん
     いつもコメントありがとうございます。
     「十人十色・・・」
     まさに現場の意見ですね。
     施設側の受入に関しては、私が聞いた
     範囲では、医療必要度も関係している
     ようです。
     当然と言えば、当然かもしれませんが、
     看護師さんが少数な施設には、
     医療必要度の高い人は入所できにくい
     ようですね。
     今回の実態調査に期待しています。
     (調査結果が出る前に、
      中身は明らかかと思いますが・・・)

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  3. 今、ここにいる立場の私からすると、ちょっと厳しいかな?と感じます。
    回復期をどこでくぎるかは難しい問題で、医師の判断と患者、家族の希望、ADL…どう考えても一律に「この期間」なんて決められないですよね。
    今日の新聞に載っていた、難病疾患治療費無料を縮小なんていうのも理由が納得いきません。
    この皺寄せはどこからきているのでしょうね…

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  4. ��*ゆき*さん
     コメントありがとうございまっす。
     医療費削減は理解できるのですが、
     削減対象がズレている気がします。
     この「皺寄せ」は、個人的には医療保険
     制度の骨組みから来ていると思っています。
     人口構成がピラミッド型ならば、ここまで
     医療費削減にならなかったと思いますが。
     現在は高齢化社会ですから・・・。
     末端の医療スタッフには、
     理解に苦しむ話です。

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