2018年9月21日金曜日

在宅酸素療法の指示書の書き方と読み方

医療ネタです。

時々、自分のブログ「検索キーワード」をみます。

在宅酸素指示書の書き方で検索をされている方がいるようなので。

酸素会社により、記載項目の順番や内容が若干異なりますが。

1.書き方



①医療機関の情報

②指示を出した医師の名前、事務担当者の名前

③患者情報
 住所や自宅電話番号、携帯電話番号、第2連絡先

④酸素の指示
 安静時 〇L/分

 労作時 〇L/分

 就寝時 〇L/分


⑤使用する機材の指示
 酸素濃縮器 又は 液体酸素

 酸素濃縮器を選ぶ場合
 酸素濃度は90% または40%
 最大流量は何リットルの機器にするか?
 外出時に使用する在宅酸素療法で酸素ボンベを使うか?
 酸素ボンベの場合には、同調器を一緒に使うか?

 
 液体酸素を選ぶ場合
  親機の種類を何にするか? 子機の種類を何にするか?


⑥設置日はいつかいいのいか?



2.読み方
たぶん「読み方」の方が大切。
指示を出した医療機関と医師名が分からないと、デイサービス等で労作時のSpO2低下で追加指示を誰にもらった良いか分からなくなります。

指示書には、かならず「メーカー」の名前が入っていることから、トラブル対応時の相談をどこにするかも指示書で分かります。

酸素の指示で多くの方が勘違いしていることは、食事は安静時ではなく労作時に該当します。在宅酸素療法をされている方で食事中にSpO2が低下するケースはよく遭遇します。
入浴やトイレは労作時に該当します。

COPD等でⅡ型呼吸不全の患者さんに在宅酸素療法を導入する場合には、
就寝時の設定に気を付けています。私は、指示を出す医師に、この就寝時の酸素流量について再確認します。CO2ナルコーシスの予防です。
COPDの患者さんで健常者と同じSpO2値を目指す必要はありません。

CO2ナルコーシスが怖いので、酸素濃縮器の最大流量は、労作時に使用する流量と同じ機器を選ぶようにしています。
とはいえ、現在の主流は最大流量 3L、5L、7L。
COPDに対して在宅酸素療法にNPPVを併用するケース以外は3L機器で指示をもらうようにしています。

 後日 指示書の原本写真Upします(^^)/











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