2006年9月21日木曜日

最近の在宅医療

ちょっと初心に帰って過去のblogを見ていると、
最近 在宅のことをあまり書いていないではなですか。

それどころか、最近は妻の職場ネタばかり・・・ 

まるで愚痴を書いているかのようです。
いか~ん!! 在宅療養関係を読みたい人がいるかも・・・

最近の在宅医療について少し書きます。

��月の保険点数改訂で「在宅療養支援診療所」という点数ができました。
当院は、この在宅療養支援診療所の申請許可を取ってあります。

約6ヶ月経過した今日の状態を、客観的に分析してみたいと思います。
Blog上に具体的数値を出すことはできません。ご了承下さい。

・在宅療養支援診療所の数
 4月の保険点数改訂時に相当数の診療所が「在宅療養支援診療所」届出の
検討をしたはずです。
 しかし、実際には申請のハードルが高く 申請数は多くないのではないかと
思っています。
 一番高いハードルは24時間体制であることです。
 医師一人の診療所では、この24時間体制をクリアすることが難題です。

 
・当院における患者数の変化
 4月からの様子を見ている限りでは、少し右肩上がりとでも書くべきでしょうか。
 実際の数値を書き込むことはできませんので、ご了承下さい。
 確かに、増えてはいます。しかし、それは、純粋な在宅医療ではなく。
 老人介護施設(マンションタイプ等)への在宅往診件数が増えている気がします。

 療養ベット数の削減に伴い、病院からは医療必要度の低い方が退院させられる
ケースが増えてきていると聞きます。
 そういった方々が、老人介護施設に入所するケースが増えてきているのは
本当のようです。
 
 高齢化社会と核家族化の中で、在宅医療環境を整えることができる家庭は
そう多くはないのかもしれません。
 在宅医療を行うためには、家族の協力なしではできません。
 しかし、その家族が高齢者の場合 すぐに在宅医療はできないのです。

・在宅医療の問題点
 一番の問題点は、患者情報の共有です。
 在宅医療におけるチーム医療はには基幹病院(又は支援病院)・
 在宅療養支援診療所・訪問看護ステーション・訪問ヘルパー・
 ソーシャルワーカー等が関与してきます。

 補足説明 それぞれの役割を簡単に記載します。
 
 基幹病院(支援病院) : 体調不良の際の緊急入院先となったり、
                  レスパイト入院の際のベット確保
 在宅療養支援診療所 : 定期往診を行い処方箋や指示書を作成します。
 訪問看護ステーション : 医師の指示書に従い、訪問し患者様を看護します。
                 (↑言葉足らずですみません)
 訪問ヘルパー  : 食事の介助や身の回りのお世話をします。
 ソーシャルワーカー: 他施設・他職種との連絡や各種申請書類を取り扱います。

 
 他には在宅リハビリ・入浴サービス・ボランティア・医療機器業者などなど・・・。
 難病の場合は、各市町村の保健師さんがチーム医療に加わります。

 このように多くの職種が在宅医療には関係しています。
 どのように、患者情報の共有・問題点の抽出と改善を行うことができるか・・・。
 当院の場合は「電子カルテ」紙媒体で使用し、患者様宅へ置くことで 
 この問題点の打破を計っています。
 この「患者情報共有に関する問題点」は、後日 改めてBlogに記載します。

・今後の課題
 厚生労働省が、方向性を出し 現に「在宅医療」を推進する以上は
 在宅をキーワードにした業務は増加していくと思われます。


半年経過して感じることは、基幹病院からの在宅医療への過程が不十分なのかと
感じています。
当院だけではなく、在宅支援診療所はまだキャパシティーがあるはずです。
しかし、病院からの患者紹介数が少ない。
 
「知らないから、紹介できないのではないか?」
当院も地域の基幹病院に対して「在宅支援診療所」としての機能を
アピールしていく必要があると思っています。


一部言葉足らずのところもありますが、
��ヶ月が経過し 当院での在宅医療は始まったばかりと感じています。
 


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