ちょっと初心に帰って過去のblogを見ていると、
最近 在宅のことをあまり書いていないではなですか。
それどころか、最近は妻の職場ネタばかり・・・
まるで愚痴を書いているかのようです。
いか~ん!! 在宅療養関係を読みたい人がいるかも・・・
最近の在宅医療について少し書きます。
��月の保険点数改訂で「在宅療養支援診療所」という点数ができました。
当院は、この在宅療養支援診療所の申請許可を取ってあります。
約6ヶ月経過した今日の状態を、客観的に分析してみたいと思います。
Blog上に具体的数値を出すことはできません。ご了承下さい。
・在宅療養支援診療所の数
4月の保険点数改訂時に相当数の診療所が「在宅療養支援診療所」届出の
検討をしたはずです。
しかし、実際には申請のハードルが高く 申請数は多くないのではないかと
思っています。
一番高いハードルは24時間体制であることです。
医師一人の診療所では、この24時間体制をクリアすることが難題です。
・当院における患者数の変化
4月からの様子を見ている限りでは、少し右肩上がりとでも書くべきでしょうか。
実際の数値を書き込むことはできませんので、ご了承下さい。
確かに、増えてはいます。しかし、それは、純粋な在宅医療ではなく。
老人介護施設(マンションタイプ等)への在宅往診件数が増えている気がします。
療養ベット数の削減に伴い、病院からは医療必要度の低い方が退院させられる
ケースが増えてきていると聞きます。
そういった方々が、老人介護施設に入所するケースが増えてきているのは
本当のようです。
高齢化社会と核家族化の中で、在宅医療環境を整えることができる家庭は
そう多くはないのかもしれません。
在宅医療を行うためには、家族の協力なしではできません。
しかし、その家族が高齢者の場合 すぐに在宅医療はできないのです。
・在宅医療の問題点
一番の問題点は、患者情報の共有です。
在宅医療におけるチーム医療はには基幹病院(又は支援病院)・
在宅療養支援診療所・訪問看護ステーション・訪問ヘルパー・
ソーシャルワーカー等が関与してきます。
補足説明 それぞれの役割を簡単に記載します。
基幹病院(支援病院) : 体調不良の際の緊急入院先となったり、
レスパイト入院の際のベット確保
在宅療養支援診療所 : 定期往診を行い処方箋や指示書を作成します。
訪問看護ステーション : 医師の指示書に従い、訪問し患者様を看護します。
(↑言葉足らずですみません)
訪問ヘルパー : 食事の介助や身の回りのお世話をします。
ソーシャルワーカー: 他施設・他職種との連絡や各種申請書類を取り扱います。
他には在宅リハビリ・入浴サービス・ボランティア・医療機器業者などなど・・・。
難病の場合は、各市町村の保健師さんがチーム医療に加わります。
このように多くの職種が在宅医療には関係しています。
どのように、患者情報の共有・問題点の抽出と改善を行うことができるか・・・。
当院の場合は「電子カルテ」紙媒体で使用し、患者様宅へ置くことで
この問題点の打破を計っています。
この「患者情報共有に関する問題点」は、後日 改めてBlogに記載します。
・今後の課題
厚生労働省が、方向性を出し 現に「在宅医療」を推進する以上は
在宅をキーワードにした業務は増加していくと思われます。
半年経過して感じることは、基幹病院からの在宅医療への過程が不十分なのかと
感じています。
当院だけではなく、在宅支援診療所はまだキャパシティーがあるはずです。
しかし、病院からの患者紹介数が少ない。
「知らないから、紹介できないのではないか?」
当院も地域の基幹病院に対して「在宅支援診療所」としての機能を
アピールしていく必要があると思っています。
一部言葉足らずのところもありますが、
��ヶ月が経過し 当院での在宅医療は始まったばかりと感じています。
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