2006年9月8日金曜日

在宅医療の看取り

臨床工学技士が、病棟などで患者様の死に直面することは少ないと思います。
たぶんエンゼルセットが何を知らない方も多いはず。

補足説明:エンゼルセット
亡くなられた患者様に対して使用する死後処置に使用する
物品セットの総称です。病院によってセットになっていることが多いです。
どんな物があるかはインターネットで「看護 エンゼルセット」で検索してみて下さい。


患者様の死に対して少し遠い位置にいる感じを受けるのは、
臨床工学技士が「看取る」に関する授業を受けていないもの一つの要因かもしれませんが。
��今のカリキュラムにはあるのかなぁ~ 今度 A先生にでもメールしてみるか・・・)

かくして私も、患者様の死に対して近い位置で接することは今まで多くはありませんでした。
 
在宅医療に携わっていると、当然のことならが「患者様の死」に直面します。
 
ちょっと前の話しです。
癌でターミナルケアを行っていた患者様が亡くなりました。

お顔を拝見していたときに家族の方から「ありがとうございました。」と笑顔で
言われたときに私は、返す言葉がありませんでした。

ご本人・ご家族が在宅での死を望み そして、現実「死」が訪れて・・・
満足感がある笑顔での「ありがとうございました」に、どう返せばよかったのか・・・。

医療者自身が満足することと、ご本人・ご家族が満足することには
若干の誤差があるのかもしれません。
医療者として「まだこんなことができるのではないか?」
「こういうのはどうだろう?」と思うことは、
ご本人・ご家族の思いと若干の誤差があるのかもしれません。
��もっとも、こういった誤差を埋めていくことも必要だと思いますが・・・)

最近は「ご本人・ご家族が満足できる医療を」と思っています。
多少、医療者の満足と一致しなくとも それはそれで良いのではないかと
思っています。

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