2006年9月15日金曜日

ALS NPPVモード変更

病院でNPPVに携わっている技士さんなら、設定変更を考えますよね。
今回の内容は、学生さんには、分かりにくいかもしれません。 あしからず・・・。

実は、私はTモードが嫌いなんです。
なんで嫌いかと言うと、自発呼吸を無視する形になるからです。

人工呼吸は侵襲だろうが非侵襲だろうが、「自発呼吸」にあわせるような設定を
心がけています。

そうは、いっても全てS/Tで乗り切れるわけではありません。
結局は、患者様とリズムが合わないとNPPVの効果は得られません。

現在私が、訪問している在宅療養中のALS患者様は、NPPVを使用中です。
ここ数ヶ月で、病気の進行が早く NPPVの設定を合わせるのに
頭を悩ませていました。
病院と異なり、在宅では、毎日のように患者様の所に行けません。
設定変更やその評価も、リアルタイムでできない難点があります。

そんな中、ここ数日呼吸を観察していると、時折 NPPV中に頻呼吸をすることが
ありました。ご本人は、横になっているとき(側臥位)になると呼吸が速くなると言う。

そろそろ、Tモード試すかなぁ~~~と、思って・・・ 先生と相談。 

で、昨日、モード変更。
S/T → Tへ。
もともと、自発呼吸の回数も多いのでRR(呼吸回数)20に設定。
Ti(吸気時間)を患者様の様子を見ながら合わせていきます。

するとTi1.4secで良いみたい。ちょっと長くないかな・・・。
RRが20でTi1.4secだとTe(呼気時間)1.6sec IE比換算で1:1.1
もう少しIE比を長くしたい感じがするが・・・。

��Rを下げると、どうも 渋いお顔をする。
う~ん、とりあえず。これで、設定してみて 様子をみるか。

ご本人、ご家族に、設定変更を説明し
寝ている際に「寝にくい」「前の設定の方が寝やすい」と感じたら
夜中でも朝方でも携帯電話へ連絡をくれるよう話をしました。


昨夜は電話はありませんでした。
そして、一晩あけた今日。早速 朝一に患者様宅へ電話。
なにやら、よく眠れたそうで・・・。よかったです。

��LSの場合、その病気の進行は個人差が大きく
��PPVの設定も適宜変更していく必要があります。

個人的にはTモード嫌いなのですが、
��やS/Tだとトリガーするまでに吸気努力が必要です。
この「吸気努力」が疲労に繋がると考えられます。

なので、今回は Tモードにしました。
必要があれば、またS/Tに戻すことも検討します。

あぁ~ 評価が大変なんです。
こんなときは、病院のように 直ぐに評価できれば良いのになぁ~。
明日また電話しよ~と。




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