2006年9月17日日曜日

エンジニアとのセッション

地域のALS(筋萎縮性側索硬化症)の総会に参加したときに、
訪問看護ステーションの管理者の方からある人を紹介してもらいました。
ある人とは、義肢やスイッチを開発しているエンジニアの人です。

このエンジニアの人は、スイッチ関係にとても知識があり、
話をしていてとても勉強になりました。
 
「ALSの方の場合、運動麻痺が進むと自分で寝返りや
体動ができなくなり潰瘍や褥瘡の原因となりますよね。
また、最近寝たきりの高齢者の方でも自分で寝返りができないために褥瘡を
つくる要因にもなっているってききました。
圧力を検地して、一定圧力が一定時間発生すると 自動的に傾きを
変えるとか除圧することは可能ですか?」
 
「技術的には十分に可能です。が、私達は そのようなベットは
 創らないと思います。その傾きや除圧は患者さんの意思ではないからです。」

その時、ハッと思いました。

私が思っていたことは、機械側からだけ見た視点であり患者様側から見た
視点ではないからです。
 
もし、自分がベットに横になっていて寝返りをうつのは、自分の意思であり
突然ベットが寝返りの動作を開始したら、本人は不愉快なはずです。
 
「今 当社は、患者さんが寝返りや体動したいと思うときに 
 どのようなサインがでるかを模索しています。
 それは、心電図だったり・発汗だったりするのかもしれません。
 運動麻痺がある方でも、体のどこか一部を動かすことが出来れば、
 スイッチ等により自分の意思で寝返りのタイミングをはかることができるのです。」

完敗でした。
自分には機械側の視点しかありませんでした・・・。
 
とても勉強になりました。
 
今度 訪問看護ステーションで勉強会をやっていただけると言う事なので、
聴きに行きますよ~。

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