2009年3月30日月曜日

「想い」

今朝 在宅往診で伺っている家族から携帯電話に連絡が
入りました。
お亡くなりになられた連絡でした。

電話で話を聴いている内容からすると、一番先に連絡を
頂いたのが私だったようです。
気が動転している家族を落ち着いて貰えるように、
私自身が落ち着いてゆっくりと話をするように心がけました。


病気の方が自宅へ戻りたい、また家族も自宅へ連れて戻りたいという
気持ちとは裏腹に、在宅療養を維持するための地域医療は十分とは
言えません。核家族化が進み、自宅で介護を担う家族がいません。

そんな状況の中で、病院から自宅へ戻れる方は家族の協力があって
からこそだと思います。


医療と提供した私は亡くなられたという事実に対して、
家族は在宅医療に満足していたのか?という疑問が浮かびます。
本当は、病院での療養生活が良かったのかな?
本当は、本人・家族は違うことを求めていたのかな?

少し前に病院勤務の医師から、在宅医療は「究極のサービス業だよ」と
言われました。
最近その意味が少し分かった気がしました。



2 件のコメント:

  1. まだnppvの経験が少なかったころ、白血病で移植後の肺機能障害でnppv開始した小児がいました。私なんかより本人が頑張り屋さんで、呼吸が楽になるからと在宅で練習しました。しばらくして再入院。急変してICUへ。外回りをしていた私にお母さんが電話をくれました。「先生にもうだめだって言われたの。お世話になりました。」と。お母さんと一緒にオイオイ声を出して泣いてしまいました。自分の未熟さが悔しくて。
    泣いたのはその一度だけ。仕事にゆきづまると、心の中でその子に話しかけます。私はこれでいいの?
    なんか、話がずれてすみません。思い出してしまいました。自宅で過ごす患者たちが、より安心して、より安楽に過ごせるように援助することが私の役割であり、やりがいです。

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  2. ��苺ママさんへ
    貴重な体験を記載頂きありがとう
    ございます。
    私自身は在宅医療に携わっり3年が経ちました。未だに手探りな感じがありますが、訪問看護スタッフをはじめ、患者・家族から教わることが多々あります。
    苺ママさんから頂いたコメントは、
    ずれてなんかいません。
    私も思い出してしまう患者さんが数名います。その時の判断は正しかったのか考える
    時が今でもあります。
    次の機会に生かせるようにと思っています!!

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