2011年11月7日月曜日

学会報告④ そろそろ本気で呼吸ケアチーム加算にについて考えてみた

今回学会に参加して改めて呼吸ケアチーム加算について、
考えています。

始めに誤解を招くといけないので、私の立場を記載しておきます。
・RSTは賛成です。
・呼吸ケアチーム加算には不満があります。
現在在宅に従事しているので、直接関係はないのですが(^^;


まずに呼吸ケアチーム加算とRSTついてですが、
ネットで検索して頂くのもよし、私のブログで過去に

2010/3/6 
2010年度診療報酬の改定「呼吸ケアチーム加算」


私が思っている問題点は
��1 算定できる点数が低い!?
 150点×4週間

��2 算定要件が狭い
 「一般病棟で呼吸器から離脱が対象」

��3算定要件の条件の資格基準がバラバラ
 
医師:人工呼吸器管理等について十分な経験がある
看護師:人工呼吸器管理等について6か月以上の専門の研修を受ける
臨床工学技士:人工呼吸等の保守点検の経験を3年以上有する
理学療法士:呼吸器リハビリテーションを含め5年以上の経験を有する


��4 呼吸ケアチーム加算を算定すると医療機器安全管理料1は算定できない

��5 算定できないからRSTをしないのか?




��1
��50点 1点10円なので、お金に換算すると1500円。
��週間に1500円
最大4週間で6000円
とある先生は「お茶代にもならない」と、、、

��2
��CUなどの集中治療室系は算定要件になりません。
では、人工呼吸管理を行い早期離脱(4週間)を目指す一般病床は
どの程度あるのでしょうか。
全く「0」ではないにしても、算定要件が狭い気がします。

��3
呼吸ケアチーム加算が出来た時から、違和感に感じていた
資格基準。特に看護師さんの資格基準がハードルを上げています。
認定看護師制度です。
別に認定看護師制度を否定するつもりはありません。
臨床工学技士会も「認定制度」を導入していますし。
診療報酬算定基準の中に国家資格以外の資格制限制度を導入する
ことがいいのか?

呼吸ケアチーム加算を算定したい中小規模病院では、
認定看護師さんがいないために、算定を取れないケースが
多々あると思います。


��4
臨床工学技士からすると、とても不思議な解釈なんです。
呼吸ケアチーム加算を算定すると、医療機器安全管理料1が
算定できません。

呼吸ケアチーム加算は150点×最大4週間まで
医療機器安全管理料1 100点 1か月に1度

医療機器安全管理料1の100点を適切だとすれば、
呼吸ケアチーム加算は、もっと点数が高くてもいいのでは
ないでしょうか。

��5
では、算定が取れないからと言ってRSTは不要か。
自分は必要だと思います。
それはICUも一般病棟も関係なく、呼吸ケアを
サポートするチームがあった方がいいと考えています。
算定できなくても、RSTを活動している医療機関は
多々あると思います。



話は少し変わります。
在宅医療に携わって5年が経過して、呼吸ケアのあるべき
姿を模索してきました。
たぶん、在宅人工呼吸に携わることでICUから在宅までの
幅広い領域を勉強させてもらったからだと思います。
最近注目しているのは、作業療法士さん、薬剤師さんの
かかわりです。

この学会では、知り合いの施設の作業療法士の方から
「在宅での呼吸リハは理学と作業の両輪でなければ意味がない」と
言葉をもらいました。ガツンと叩かれた感じです。

薬剤師の方は、吸入薬剤の指導標準化など、薬剤師さんでないと
できないことがあることを実感しました。
実際に呼吸ケアに興味を持っている薬剤師さんから多数の演題
発表がりました。

現在ある3学会認定呼吸療法認定士に作業療法士さんが
参加できる体制が必要なのでは・・・と思いました。
ところが、呼吸療法認定士制度は既に一杯一杯になっているようです。
たしかに、毎年認定講習を受けることがハードルなっているようです。

ここで、ふと、、、だから、呼吸ケア・リハビリテーション学会は
呼吸ケア指導士を作りたかったのか、、、と。

ここで呼吸ケアリハビリ学会の呼吸ケア指導士制度についてHPで
確認。


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対象は医師、歯科医師、看護師、准看護師、理学療法士、
作業療法士、栄養士・管理栄養士、薬剤師、放射線技師、
言語聴覚士、臨床工学士、臨床検査技師、介護福祉士、
その他の呼吸ケア領域で専門職種として活動できる立場の人です。

継続してすでに本学会の会員であり(会費納入が継続されていること)、
所定の研修単位(50単位以上)を取得し、認定委員会で認定されれば
呼吸ケア指導士 と認定します。将来的に初級・中級・上級コースを
設けてスキルアップをはかれるよう計画されています。研修単位は
学会で認定する講習会、学術集会への参 加、発表、学術論文の
発表などによることが計画されています。

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なるほど・・・

呼吸ケアチーム加算の算定条件に呼吸ケア指導士を入れるには
相当な時間がかかるかと思いますが。。。
なにせ、認定看護師の6か月講習とは違いますし、
各々が持つ国家資格の背景も異なります。


当初、興味のなかった呼吸ケア指導士。

どうするか、学会からの公式発表が出てからにしますが・・・
呼吸ケアにチーム医療として参画するために、
作業療法士さんや栄養士さん、薬剤師さんなど多くの職種に
参加してもらうためには自分自身が呼吸ケア指導士を
持っていた方がいいのかなぁ~と思ったりもします。

来春の診療報酬の改定では、呼吸ケアチーム加算の
変更は無いと思います。
それでも、学会として議論をしていく必要はあると思います。
関連学会との連携も必要ですし・・・。

医療費削減が必要な状態で、診療報酬を増額させるのは
不可能にも思えてしまいます。
しかし、チーム医療により 結果として医療費が下がることが
立証される必要があると思います。

長文となりました・・・
お付き合い頂き ありがとうございます。
次から学会のAnotherStoryに入ります。
今回もおバカなことばかり、起きています(^^;













































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