2011年6月30日木曜日

在宅人工呼吸器の停電対策シミュレーション ~自動車用インバーター~

まだ6月ですよね!?
これだけ暑いとなんだか7月下旬って感じです。

さて、各電力会社が出す電気予報が切迫する中
熱中症の患者さんが急増しています。
熱中症は本当に危険ですから、節電よりもエアコン重視です。
個人的には電力会社が出している電気予報には
何も期待していません。
むしろ、起きた時の対策を重視しています。

と、いう事でタイトル通り、、、停電対策シミュレーションです。
現在当院が往診している気管切開下の人工呼吸患者さんは
��名、NPPVは往診で十数名です。
��PPVの患者さんは気を付けることは当然なのですが、
��PPV用の人工呼吸器は内蔵バッテリーが義務付けられている
ことから、停電時直後の3時間以上は問題ないと思っています。
��バッテリー駆動時間は機種により異なります。)

��PPVの場合は、内蔵バッテリーを搭載していない機種もあることから
呼吸器に対しての依存度が高い場合には要注意です!!

で、、、一番困ることは長時間停電です。
��日1回2時間の計画停電は人工呼吸器を動かすという目的では
対策は十分です。
長時間停電が発生した場合には、電力を生み出す方法を
使うしかありません。
具体的には、発電機か自動車用インバーターです。

今日は自動車用インバーターを選択された患者さん宅で
関係者が集まって練習をしてきました。

画像


呼吸器メーカは正弦波出力の自動車用インバーターを推奨してきます。
医療機器を取り扱う私の立場としては、正弦波出力のインバーターを
推奨したいです。
しかし、高額です。
何も補助が出ません。

高額なモノをそろえることで在宅療養の安全性を確保していくならば、
経済的に余裕のある方だけが在宅療養を選択できる時代になって
しまいます。

メーカ推奨ではないですが、矩形波インバーターを使用するリスクを
認識したうえで、災害対策を行うしかありません。
と、言うわけで 今日は多くの関係者と情報の共有ができました。

備えあれば憂いなし
でも、使えなければ意味が無い。

今回の災害後に発電機を購入された皆様は、
��ヶ月に1回くらいは発電機のエンジンを回して下さいね。
大事な時に使えないと困ります。

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