2010年10月28日木曜日

NPPVで外来通院している患者さん宅へ訪問する

今日は元々こちらの記事を書く予定でした。
と、いうことで医療ネタです。

現在当院にはNPPVで外来通院している方が・・・
確か5人?6人?います。
なぜ「?」を付けるかと言いますと、
SAS(睡眠時無呼吸症候群)の分野で
ASV(adaptive servo ventilation)を使用されている方が
何名かいるのです。
NPPVと書いておきながらASVも入ってくると、ごっちゃになります。
ただ、診療報酬上はNPPV,ASV共に人工呼吸器の点数です。

脱線してきました(^^;
私が担当している患者さんに関して絞って書きます。
現在私が設定変更等で担当している外来通院でNPPVを
使用している患者さんは4名です。往診で担当している方は
数えていません。
この「4人」が多いか少ないかは、分かりませんが。

NPPVを使用していることから、毎月1回が外来へ通院されます。
外来通院のためNPPV本体を持参して下さる方が少ないのです。
荷物になるから・・・(^^;
持ってきて下さいとお願いをすればいいのかもしれませんが、
個人的にはNPPVを外来へ持ってきてもらってもあまり
意味がないと感じています。
それは、実際に使用する環境で使用している最中を評価させて
頂くことで多くのことが確認できます。
しかし、医師が患者宅へ行く方法は非効率です。
医療機器メーカでは、NPPVが人工呼吸器であることから
定期点検が入りますが、それは「機器点検」が基本です。

やはり、実際に使用している様子を確認する必要があります。
と、言うわけで 年末の風邪を引きやすくなるタイミングを前に
患者さん宅へ伺っています。
今日まで2件終了。

確認してくる点は
・マスク、機材の管理状況 
 診察では使っていますと言いながら実は埃をかぶっていないか?
 マスク、ホース等の機材の管理状況は適切か?

・マスクフィッティング状態
 実際にマスクを装着してもらいNPPVを吸ってもらいます。
 ヘッドギアの締め方やマスクのフィッティング状態を確認

・NPPVとの同調
 加齢と共に呼吸筋は低下します。低下した分だけ圧力設定を
 微調整してあげた方が呼吸が楽になります。
 NPPVを使用しているのに、呼吸補助筋を使っているなんてNGです。

・使用データの確認
 ノートパソコンを持っていくので、その場で確認しちゃいます。
 直近1ヶ月の分時換気量や1平均使用時間の変化を確認。
 データはなるべく本人や介護者にも一緒に見てもらっています。

と、ここまでやっても診療報酬は取れません(^^;
まぁ~ 急性増悪の回避の一つの手立てをして考えています。

でも外来通院でNPPVをされている方の場合には、
定期的に使用状況の確認をされた方がいいと思います。
実は上手く使えず埃をかぶっていた・・・なんてことの
ないように。

0 件のコメント:

コメントを投稿