2010年10月22日金曜日

今日のメイン業務はIPへNPPVを導入

今日は医療ネタです。

在宅療養を継続されている間質性肺炎(IP)の患者さんへ
NPPVの導入で訪問して来ました。

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間質性肺炎(Interstitial Pneumonia)は、
いくつかに分類されますが今回は割愛(^^;

今回は急性間質性肺炎(Acute Interstitial Pneumonia )への
導入ではなく、むしろ慢性期の患者さん。
退院後 自宅療養を在宅酸素で継続していたのですが、
PaCO2がじわ~っと右肩上がりの様子を呈してきました。

そこで、医師からNPPV導入の指示が出たわけです。

ここで、NPPVガイドラインを思い出してみましょう。
AIPへのNPPVのエビデンスはレベルV 推奨度 C
しか~し、今回は急性期ではありません。
間質性肺炎の病態からして、NPPVで適度に換気補助を
することで二酸化炭素の拡散と呼吸筋の休息が期待できる
はずです。

で、訪問看護スタッフがいる時間に合わせて訪問。
事前に医師から圧力設定に関して指示をもらっておきます。
患者さん家族へ再度 NPPV導入の理由について説明。
聴診にて肺音チェック。IP特有の捻髪音 (パリパリって言う音)が
聞こえます。
顔に当てる前に、頬や手のひらで風圧を感じてもらった
あとにヘッドギアを付けずにマスクを当てます。

呼吸器との相性は良さそうです!!
NPPV施行中のSpO2はパルスオキシメータで持続的に確認。
途中マスクを抑えるのを看護師さんに変わってもらい
再度聴診。
NPPVを使用している分だけ、当然ながらAir入りは○

NPPVでモニタリングしていた1回換気量(Vti)が
自分が予測していたよりも多い印象。
患者さんの体重あたりの1回換気量前後まで入っていました。
当初はもう少しIPAPを上げて呼吸苦改善の有無を
確認するつもりだったのですが、換気量が安定したことから
IPAP変更を中止。

在宅での導入初回としては 良かったと思います。
患者さんから「この機械嫌だ!!」と言われると困りますし(^^;

IPということ、普段の1回換気量が少ないことから、
目標換気量を得ること、呼吸苦改善のためには
IPAP/EPAPでの圧力差はそこそこ必要だと思っていました。
が、今回は⊿PSで4.5cmH2Oです。
本人さんも緊張されて、ご自身で意図的に吸っていたかな?
次回は来週お伺いする予定です。

2 件のコメント:

  1. 初めましていまNPPVの勉強をしていますIPの人うちの患者さんにもいるのでとても興味深くみましたこれからアップ楽しみにしています

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  2. ��ととやさん
    コメントありがとうございます。当ブログの内容は臨床業務とプライベートのハイブリッドです。臨床業務は個人情報の関係もあり、なかなか踏み込んで書けない部分もあります。その点はご了承下さい。最近子供ネタが増加しているのですが、臨床業務ネタも記載したいと思いますのでお時間がある時には見に来てください。
    ��Pの患者さんへのNPPVは、十分効果が見込めるものと考えております。近日中にIPの患者さん宅へお伺いする予定なのでblogに記載したいと思っています。

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