2012年9月1日土曜日

Tモードがぴったりと合う

今日は医療ネタ。

医療スタッフがNPPVでモードの設定をするときに、Tモードを選択肢に入れる方が、どのくらいいるでしょうか。勝手な想像ですが、多くがS/Tモードで事が足りているではないでしょうか。

在宅人工呼吸に従事している私は、選択肢にTモードも考えますが、医療者がいない時間帯が長い「在宅医療」で、Tモードを積極的に選んでいくことにリスクを考えなければなりません。だって、寝ている最中に呼吸が合わない・・・って言われても、直ぐに対応できませんOrz

かと言って、Tモードを使用しない訳ではありません。
今日はTモードにしたら、ジャストフィットした症例が!!

実は昨晩、発熱と呼吸苦で緊急対応していました。Bossと一緒に夜間往診へ。普段就寝時にNPPVを使用している方だったので、酸素濃縮器を併用。普段は鼻マスクを使用している方でした。
��PPVを使用しながらの寝始めの様子を見ていて、、、どうも、呼吸器と同調していない・・・。Bossもその様子を診ており、トリガー感度の調整を少々。それでも、満足いく同調はできず。発熱による呼吸回数の上昇も、同調を妨げている要素でした。

今日朝から仕切り直して、フルフェイスマスクを持って自宅訪問。昨晩の様子を聞きながら、フルフェイスへ変更。同調を妨げている要因は、呼気時に無意識に口に力が入っていること。鼻マスクで鼻から吸って、鼻から吐き出すを長年実施してことが、「口を閉じていないといけない!!」になっていたのかな?
ずっと、口を閉じていられたらいいのですが、どうしてもちょっと開口してAirが漏れる。その漏れに対して、吸気トリガーがかかり、本人が意図しない所での吸気が入ってくるようです。呼吸器に表示される1回換気量は500ml以上を表示していますが、胸郭の動きが浅いことから、測定値ほど換気量が稼げていると思えません。

フルフェイスにして同調性は向上しましたが、まだ本人の意図しないタイミングでの吸気は、呼吸リズムが乱れます。この患者さんはNPPV歴5年くらいになるベテランです。数年の前も夜間の体調不良だったか、呼吸苦だったかで睡眠時の呼吸の様子を拝見していますが、明らかに今までと異なります。

ここで、ここ数か月間のNPPVの使用状況のデータを思い出しました。S/Tモードで呼吸回数は12回で設定。深夜2~4時台はリークも少なく、呼吸回数の12回に完全にノッている時間帯があります。

んじゃ Tモードで呼吸回数12回を試してみよう。
本人からは楽だよ!!と笑顔をもらい。そのまま寝てしまいました。昨晩眠れていなかったこともあったのでしょう。
あっ もちろん 医師の指示確認してあります。

フルフェイスマスクに変更したこともありますが、Tモードぴったりでした。週明けには再度データで確認が必要です。

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