2011年4月4日月曜日

HMVへの計画停電対策 インバーターには気を付けよう!!

日曜日ですが、今日は医療ネタから行きます。

東京電力圏内で在宅人工呼吸療法(HMV)をされている方の多くは、
今回の計画停電への対応で外部電力の確保について
主治医やメーカ、医療関係者から話があったのではないでしょうか。

これから記載する内容が、関係者の皆様の参考になれば幸いです。

タイトル通り「インバーター」には気を付けよう!!
新たに外部電力を確保された方、既に外部電力を確保された方。
その電力確保の方法は、医療機器メーカが保障している方法ですか?
もしくは、医療機器メーカから推奨された方法ですか?

結論から先に記載すると、複数の外部電力を確保しようとすると、
メーカ保障外の外部電力も検討せざるを得ません。

その中の一つに、車からのシガーソケットから電気を確保する方法が
あります。市販のインバーターを使用する方法です。
しかし、この方法・・・落とし穴が2つほど。
①出力される電気の波形に注意!!
②出力される電気のパワーに注意!!

①の電気の波形ですが、ちょっと難しい話になります。
自宅の家庭用コンセントの電気は交流でキレイな正弦波を描きます。
しかし、インバーターから出てくる電気の波形には2つほど種類が。
正弦波・短形波の2種です。

ご自宅で準備してあるインバーターを確認してみて下さいね。
ホームセンターで買われるインバーターの多くが、短形波だと思います。
金額で比較すると 正弦波出力インバーター >> 短形波出力インバーター です。

では、短形波のインバーターでは医療機器は動かないのでしょうか。
自分も全ての医療機器をチャレンジしたわけではないのですが、
多くの医療機器が短形波のインバーターでも動きます。
ただし、通常は正弦波で出てくるコンセントで動いる医療機器です。
短形波で動かすことに「リスク」があることを忘れないで下さい。

冒頭で記載した医療機器メーカが手配してくれる外部電力は
メーカ純正品であったり、メーカ側がテストをしてくれた推奨品だったりします。
この場合、正弦波タイプの外部電源を使用していることが多いです。
��ただしアチーバのように特殊な例もあります。ここでは割愛)

今回の計画停電で、保健所の担当者さんや電気会社さんから
外部電力の確保についてアドバイスを頂いた患者さん・ご家族もいるかも
しれません。
一度、呼吸器メーカさんに確認をしておくと良いと思います。
もちろん、短形波インバーターが「使用できない」わけではありません。
私も使用しています。
「通常の使用方法ではない」ということを肝に銘じておいて頂ければと思います。

もし、このブログを在宅医療に関係する公的機関の関係者の皆様が
いましたら、是非 HMV患者の自宅での外部電力の確保について
ご検討頂ければと思います。

停電の度に一時緊急避難的に入退院を繰り返すことがリスクを高めると同時に、
病院に対して無理にでも入院をお願いをしなければなりません。
また、今後在宅人工呼吸療法を選択される方が、自宅での「安全」を考えるためには
必要な要素だと思います。





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