予告通り 今日は自動吸引ネタです。
思い出せば 今年の2月から取り組んでいるプロジェクトでした。
http://snow-ce.at.webry.info/201102/article_1.html
患者さん自身が自動吸引を試したいご希望があり、
且つ 大学側でデモ機を貸して頂ける条件がそろっていました。
一昨日 デモ期間が終了し、昨日 機材を大学へ返却して来ました。
患者さんの感想としては、吸引回数が約半分に減少したとのこと。
実際に使った看護師さんの話だと、ダイアルが緩いことが課題とのこと。
��Eの立場としては・・・
��.圧力ダイアルと流量ダイアルが緩い
→ダイヤルを覆うようにカバーを付ける方が安全
昔 人工呼吸器でバード8400だったと思うのですが、
設定ダイヤルがむき出しになっており、スタッフがぶつかって
設定値が変わってしまったインシデントがありました。
その後 ダイヤル表面を覆う、プラスチックの板が付きました。
��.アモレ1台で全てを対応できない
アモレ単体でも、気管内吸引・口腔内吸引・低圧持続吸引が可能です。
が、内部バッテリーがない。
つまり、現在 東京電力圏内で発生している計画停電時の吸引を
考えると、3電源方式(AC電源・DC電源:シガーソケット・内部バッテリー)の
吸引器が第1選択となると思います。
��.コーケンネオブレス ダブルサクションカニューレサイズが合うか?
既に長期間 気管切開下で人工呼吸器をされている方の場合、
気管壁が変形している可能性があります。
コーケンのカニューレをご存じの方は、イメージが付くかと思うのですが、
カフバルーンの形が扁平で少し小型な印象です。
当院の患者さんの場合でも気管切開孔のサイズとカニューレ外径はピッタリでした。
が、側臥位で若干Airリークがあるとのこと。
う~ん カニューレサイズをもう1サイズアップできれば、、、と思うところですが、
気管切開孔とはジャストサイズ むしろ 再挿入の際は 少し皮膚を引っ張る感じ。
無理にサイズアップしたくない。
現行の商品ラインナップですが、自動吸引を行うためには
コーケンのダブルサクションしかありません。
事前にCT等で気管内の直径を確認しておくことも良いかもしれません。
��.普及させるためには多くの医療者に知ってもらうことが必要
吸引の回数が半分になることは、とても重要だと思います。
本人の吸引の苦痛から解放されますし、介護負担も軽減できます。
そのためには多くの医療者に知ってもらう必要があります。
この自動吸引に関係した厚生労働省の研究会の文章を拝見しました。
近々 ペーパーになるのではないかと思われます。
公式になりましたら、ご紹介いたします。
私も 今回 初めて実物を拝見しました。
まだ腑に落ちない点が何点かありまして・・・ まだ整理整頓が付きません。
今回デモをした患者さんが購入を希望されたことから、
新しい情報がありましたら記載します。
大学へ機材を返却に行きました。
すると敷地内の桜が2分咲きでした。
スギ花粉のピークは過ぎたようですが、まだまだ花粉シーズンです。
春です。
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