2011年4月20日水曜日

呼吸ケア指導士と呼吸療法認定士 なにがどうなる?

今日は医療ネタです。

呼吸ケアに従事している方ならば「呼吸ケア指導士」について
耳にしたことがあるかと思います。
http://www.jsrcr.jp/modules/medical/index.php?content_id=4
まだホームページ上では、情報が少ないのですが。

ここで、私見を。
呼吸ケア指導士と呼吸療法認定士の位置づけは
どうするのでしょうか。
認定する機関がことなるので、仕方がないことなのかも
しれませんが。

有資格者が増えるだけでは「ケアの質」は向上しないと
考えています。
資格を持った方が活躍できる「環境」を提供する必要が
あると思います。
具体的には、厚生労働省からの通達等の公的文章の中に
特定の業務について取得しておくことが望ましい資格として
記載される。
とか、、、 診療報酬上にアドバンテージがあるとか、、、
診療報酬へのアドバンテージは、今の崩壊した医療体制の中では
困難かと思いますが。


私自身 呼吸療法認定士を持っていますが、
これを持っていて何が特別なアドバンテージはありません。
名刺には「呼吸療法認定士」の記述をいれていますが、
これは医療機関で医師と名刺交換をする際に
有効な手段であると感じているからです。
臨床工学技士よりも呼吸療法認定士の方が知名度が
高いことは、残念なことです。

呼吸療法認定士の取得については、
最初の講習会に申し込むことが最大のハードルです。
なにか違和感を感じませんか?

なぜ、この話題をブログで取り上げたかと言いますと、
昨日の世話人会の中でも呼吸ケア指導士の話になったのです。
この世話人会は大学の医師や、基幹病院の医師、理学療法士も
含まれます。
資格を取得して5年ごとに更新だけでは、地域全体のケアの質は
あがりません。
呼吸ケアのプロ同士がディスカッションする場、学びあう場所が
必要なのではないかと話がでたのです。

幸い 当県にはいくつかの呼吸に関係する団体で世話人や役員が
掛け持ちをしていること。(会のそれぞれコンセプトが違うのです)
医師が主体となったリーダーシップとマネージメントがあること。

指導士、認定士とありますが、要は呼吸ケアに携わる
多くのスタッフのチーム医療が必要です。
「資格を取る」時代から「資格を生かす」時期に進む必要が
あると思います。
生かすためには、環境がいりますね(^^;







2 件のコメント:

  1. まったく同感です。呼吸療法認定士を持っていてもきちんとそれを生かしている、突き詰めて考えているかというとそういった呼吸療法認定士自体が少ない気がします。なので自分の場合はずっと呼吸器部門の認定看護ができるのを心待ちにしていました。

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  2. ��ポパイさん
    呼吸療法認定士を取得して新たなスタートラインに立つことが目的であり資格を生かして行くことが望ましいと思います。しかし、現実は「呼吸療法認定士」の講習会にエントリーできることが目的になってしまっているような状態です。
    呼吸に関する上位資格に関しては、今後も議論が出るところかと思います。国家資格の職責を逸脱できないことから、所属する医療機関ごとでの資格の生かし方を検討するしかないのかもしれません。とは言え、一人ではどうしようもないのが現実かと思います。
    看護職にはシステム化された「認定看護」制度があり、羨ましく思います。
    近い将来 臨床工学技士も呼吸療法に関係する上位資格がでるかと思います。
    その時は取得を考えるか改めて検討します。
    呼吸ケア指導士については、今のところ取得を考えていません。

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