2011年4月16日土曜日

未だに日本は結核の蔓延国です

今日は医療ネタです。

書こう書こうと思っていて、、、 あっと言うまに春が。
さらに、今日のニュースでは
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薬効かない結核、集団感染=08年末以降10人、国内初―佐賀県
時事通信4月15日(金)
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今日は「結核」についてです。


医療者関係者で無い方も、是非 興味を持って頂ければと思います。

厚生労働省が統計を取っているデータはこちらから
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou03/09.html

結核については大塚製薬のHPが分かりやすいです。
「結核 古くて新しい病気」
http://www.otsuka.co.jp/disease/kekkaku/

厚生労働省のデータは最新版で平成21年の集計ですが。
ちょっど抜粋すると

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○ 本年報は、全国の保健所を通じて報告される結核登録者の状況
��平成21年1月1日~12月31日)を取りまとめたものである。

■平成21年 年報のポイント
○結核患者の発生は未だ2万4千人以上である。結核罹患率は引き続き
減少傾向にあるが、減少率は2%台と低い。

新登録結核患者数 24,170人
罹患率(人口10万人対の新登録結核患者数) 19.0 (対前年比0.4減)

○80歳以上の結核罹患率は横ばいないし増加し、70歳以上の
高齢結核患者は新登録結核患者の半数以上となった。
80歳以上の罹患率 88.3 (H20 87.6、H19 90.5、H18 93.0)
70歳以上の新登録結核患者の占める割合 50.1%(H20 48.9%、H19 47.9%、H18 47.0%)

○働き盛りの感染性のある結核患者では、受診の遅れ(2か月以上の割合)は依然大きい。
全年齢有症状肺結核 17.9%  30-59歳有症状喀痰塗抹陽性肺結核 30.7%

○外国籍結核患者の割合は増加傾向にあり、20歳代の新登録結核患者の
約4人に1人は外国籍結核患者である。

20-29歳新登録全結核患者数 1,699人
20-29歳新登録外国籍結核患者数 427人(25.1%) (H20 25.7%、H19 20.3%、H18 19.8%)

○結核罹患率の地域差は依然大きく、大都市で高い。
大阪市(49.6)、名古屋市(31.0)、東京都特別区(28.0)、神戸市(26.2)、の罹患率は、
それぞれ群馬県(10.2)の4.9倍、3.0倍、2.7倍、2.6倍である。

○世界的に見て、日本は依然として結核中まん延国である。
日本の罹患率(19.0)は、米国(4.3)の4.4倍、カナダ(4.7)の4.0倍、
スウェーデン(5.4)の3.5倍、オーストラリア(5.5)の3.5倍。


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長引く咳が続く場合には、早めに医療機関を受診して下さい。


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