2009年6月8日月曜日

【続く】吸引チューブネタ

注意!!
病院向けのネタではありません。
あしからず・・・


現行吸引処置ができない臨床工学技士の私が記載するのも
不自然かもしれませんが。
呼吸管理に携わる一スタッフとして、、、いつも気道分泌は
何とかならないか!?と思っています。

とは言っても挿管チューブが入っていること自体が刺激になりますし、
疾患によっては当然ながら気道分泌物が多くなります。

一般的に吸引チューブの挿入の深さは挿管チューブから出る程度で
良いとされています。咳嗽反射が無い場合には分泌物の移動が
少ないことから通常の挿入では吸引しにくいようです。

今回吸引チューブを曲げたのは、神経疾患でNPPV+ミニトラックの
併用であること。(前回のブログでは記述しませんでした。)
咳嗽反射はあっても気道分泌物を動かすのは難しそうです。
また一般の挿管チューブと異なり、ミニトラックは内径が
細いことから使用する吸引チューブも細くなります。

気管内分泌物が吸引しにくい条件が重なっていました。

ん~ じゃぁ~ どうするるか~
少しでも吸引しやするする為に、今回は吸引チューブを曲げました。

で、結果ですが・・・ まだ患者様宅へ渡していないことから
効果は分かりません。

過去例ではとても良く吸引できます。
しかし、在宅人工呼吸では吸引を主にされるのが家族であることが
多いために、曲がり吸引チューブを使用しすぎないこと十分に
説明します。


余談
現在多くの病院が気管切開チューブへの吸引チューブは1回ディスポです。
在宅人工呼吸でも感染管理面から考えれば吸引チューブを1回ディスポに
したいですし、閉鎖式吸引チューブを使用したら・・・・なんて考えたこともあります。
しかし、在宅人呼吸で保険手数がついているのは人工鼻1500点だけです。
この人工鼻1500点も使用する人工鼻によっては足がでます。
人工鼻の添付文書には1日1個で交換するように記載されています。

しかし、話しを伺うと2日1個の方や7日1個で交換されている方もいるようです。
その交換日数を医療機関やメーカが説明をしてるケースもあるようです。
Orz

人工鼻は保険点数を使用することから医療機関からの持ち出しとなります。
患者さんの中には病院から供給される人工鼻の他に自己負担で購入さて
いる方もいるそうです・・・。

吸引チューブは基本的に医療機関からの持ち出しとなっています。
��本10円しない金額だったと思うですが、1回ディスポすると1ヶ月では
馬鹿にならない金額になります。
良質な在宅人工呼吸環境を積極的に向上しようとすると
医療機関からの持ち出しが増えて収支をマイナスにしてしまいます。

余談が長くなってしまいました(^^;


2 件のコメント:

  1. 在宅管理って、難しいですよね。
    今、研修中の私が、これから先どう患者さんと家族に接していくか・・・・・・・考える機会を頂いたと思っています。
    今日も、理論について講義を受けてきましたが今まで自分が考えて行ってきたことを振り返り、ダメだったなぁ~・・・・・一方的な指導だったかも・・・・・って考えさせられました。
    チューブを曲げたことで、吸引がスムーズに行えているといいですね。

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  2. ��リンゴさん
    私自身 在宅医療に携わるまで分からないことだらけでした。今日も弔問でご自宅訪問で伺い、改めて勉強させて頂きました。
    >>一方的な指導、、、
    そのお気持ちはよく分かります。今リンゴさんが勉強されている理論や方法を今後実践で活用して下さい。是非ブログで記載して下さい。
    チューブの吸引結果は確認が取れたら記載しますね。

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