2009年6月9日火曜日

弔問へ行く

診療所に勤務して在宅医療に携わるようになってから
弔問に行くようになりました。
病院で勤めていた頃には考えなかったことの一つです。

在宅往診を行っていると本人が亡くなれた後に数日してから家族が
後日未集金の決済と挨拶を兼ねて診療所に来れることもあります。
個々のケースで違うのですが、なるべく弔問へ伺うようにしています。

ご自宅へ弔問で伺うと故人の生前の写真を拝見することになります。
病気で痩せてしまい、私が知る本人とは全く違うこともあります。
診療の合間でしか聞くことの無かった過去の経過や家族の想いを
聴くことができます。

今日も弔問で伺ったのですが、家族の葛藤を聴くことができました。
「葛藤」と記載すると誤解を招くかもしれませんが。
本人をよく知っているのは家族であり、本人も家族も在宅療養に
対して少なからず葛藤があったはずです。

医療者側にも葛藤がありますが、それは故人や家族の前で
言うことではありません。

弔問で感じたことは次回に活かしていきたいと思います。

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