2011年12月29日木曜日

バイパップ エーバップスをさわった感想

さて、実は本日28日の午前中で仕事納めでした。
一足お先にすみません。
そんなことをつぶやいたら、親友がちょっと怒り気味
だったので、医療系ブログを一つ更新してから
仕事納めのネタに行きます。

タイトル「バイパップ エーバップス・・・」商品名です。

☆注意
あくまでも私の感想です。
既に臨床使用している方やデモされた方、ご意見・ご感想をお聞かせください。


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結論から先に記載します。
自発呼吸を感知に関係するオートトラックの効果もあり、
とても吸いやすい印象です。(それは、シンクロニー2と同じ)
加温加湿では、新しいシステムを導入したことにより
回路内結露の減少が期待できます。
ただし、自宅で高齢者が使用することを想定すると
スタート/ストップでは難題があります。
さらに、加温加湿器を一体化したことで、トラブルが増加する
可能性があります。
と、いうことで・・・
高齢者の方へNPPVを導入する場合については、
当面はシンクロニー2で様子を見たいと思って思っています。



興味のある方は以下をご参照下さい。

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睡眠時無呼吸に従事している方は、ご存知のようにCPAP機器のスステム ワンを同じ筺体を使っています。加温加湿のシステムも同様です。

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呼吸器本体と加温加湿器が一体化できることは、見た目もスマートで、呼吸器本体側で加温加湿器の操作もできる魅力的です。シンクロニー2と比べると、大きさは約半分ほどになりました。
呼吸器が持っている性能としては、十分です。
呼吸トリガーに関係するオートトラックシステムは、とても先進的なシステムだと思います。個人的には、このオートトラックの感度を医療者側で3~5段階くらいで制御機能を持っていもいいのでは?と思うところです。オートトラックON、またはセミオートみたいな。

帝人のCPAP S9でもそうなのですが、各社加温加湿器に力を入れています。バイパップ エーバップスの加温加湿器機能の詳細は、また後日記載するとして、外装から気になったところが、これ

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加湿器ユニットが上まで上がりきらないことです。
加湿チャンバーを外した時に、中がしっかり目視できません。
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��写真はゴムパッキンを外しています)

中には、加湿ユニットと加湿チャンバーの接合部分にゴムパッキンがあります。これが、外れたらどうするの?という問題です。シンクロニー2の一体化型加湿器の際も接合部分のゴムパッキンが紛失することがあり、大量リークの原因となりました。私は老老介護でNPPVの導入する場合などでは、加温加湿器の一体型は出しません。あえて、別付の加温加湿器を組んでもらっています。

操作の面では、スタートボタンの大型化、画面の大型は賛成です。ボタンが大きいことで掌で押すことが可能になりました。ただし、ダイアルが悪さをします。トップ画面が4分割で、それぞれがメニューになっています。
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「Therapy」にある時にスタートを押さないと送気が始まりません。当然、他のメニュー位置にある時にメニューに入っていきます。高齢者がスタートしようとボタンを押したつもりで、スタートできなかった・・・というトラブルが想定されます。

電源部分に関しては、
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本体が小さくなり、加温加湿器を一緒に制御する関係から、ACアダプタが大きくなりました。

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本体とAC電源の接続部分には、電源脱落防止の仕組みがありません。残念。


と悪口ばかりに聞こえますが・・・あくまでも高齢者で使用する場合を想定しています。
あっ内部バッテリーは、搭載していません。
内部バッテリーが必要なほど呼吸器への依存度が多い場合には、素直にトリロジーシリーズを選択する方が良いと思います。NPPV患者さんにTPPVまで使用できるトリロジーを使用するレンタル代金が高額になりますが・・・。

このように書くと、なんだよ他社のNPPVを使えばいいじゃないか!!と言われそうですが。
時折、エーバップス(AVAPS)機能が必要な患者さんはいるのです。
最近、チェストのViVOシリーズが同様の機能を搭載したNPPVを出していますが。VIVOシリーズはスタート/ストップボタンが固く、使用者を選ぶ必要があります。と、なると、、、、今の所、私の中では、高齢者でエーバップスが必要な患者さんは、従来通りシンクロニー2でと思っている次第です。

あっ 最後に一つ。データマネージメントでは、アンコール2を使用します・・・。既に各メーカのデータマネージメントソフトが院内ネットワークに入っているので、新たにアンコール2を入れることに躊躇いが・・・。
��Dカードになったことで、データ読み込みエラーは減ると思いますが。

皆様の参考になれば幸いです。
使用された方の、ご意見・ご感想をお待ちしております。

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