2010年12月18日土曜日

在宅医療における種々の問題点

師走になってから思うようにBlogの更新ができません。
なにかバタバタ走っている感じです。

今日は医療ネタです。
最近在宅酸素に関係する業者さんの話や在宅人工呼吸器の
保険点数の話を聴く機会がありました。
そんな話を踏まえて現行の保険点数制度の問題点を
考えたいと思います。

例1)病院から病院へ転院時に使用する酸素は誰が負担?

私自身は今まで気にした事がなかったんです。
たまたま関係する患者さんが入院中の病院から
違う病院へ転院することになりました。
��4時間酸素療法をしています。ご家族の車で移動するそうです。
��4時間酸素療法をしていた方ですから、移動中も酸素吸入が
必要です。
では、この酸素  実際には酸素ボンベを使用するのですが、
誰が負担するのでしょう。

今回のケース。転院をお手伝いしてくれる業者さんが
酸素代を持つ形になるそうです。
メーカの転院の手伝いに対して、診療報酬はありません。

実際このようなグレーゾーンが多数あることで
在宅医療は成り立っているのだと思います。
それでも転院の度にメーカ負担となると疲弊する企業も
出てくるのではないでしょうか。



例2)在宅人工呼吸器をもう1台借りたい!!
NPPV、TPPV いずれにせよ、在宅で人工呼吸器を使用されて
いる方からすれば、予備器として在宅人工呼吸器をもう1台
置いて欲しいと思われることでしょう。

NPPVに関しては、私が知っている範囲では
神経筋疾患の患者さんに限り、帝人とチェストが2台目を
無償レンタルをして頂けるケースがあるようです。
「無償」と記載したのは、他社メーカでは個人とメーカで
「有償」レンタルをしているところもあります。
有償レンタルの金額をきいたところ、医療機関へ請求される
レンタル費よりも安い価格で有償レンタルされています。

ここで 患者さんの中には企業が2台目を無償で提供すべきとの
意見を持たれる方がいるかもしれません。
私見としては、現在の医療保険制度の中では全ての患者さんに
無償提供は無理だと思っています。
TPPVに関しては2台目の無償レンタルをしているメーカを
聞いた事がありません。
某雑誌によると「企業は継続可能な事業を展開しなければならない」
そうです。
現行の医療保険制度 NPPV 1ヶ月6000点(6万円)、
TPPV 1ヶ月7000点(7万円)の中では現状が精一杯のようです。





0 件のコメント:

コメントを投稿