2010年12月2日木曜日

睡眠呼吸障害研究会に出席する

医療ネタを1本。
日付が変わってしまいましたが、12月1日
県内で開催された睡眠呼吸障害研究会に
出席してきました。

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最近ASVに関して色々思うことが多く・・・
ちょうど今回循環器領域での睡眠障害へのガイドラインが
出るタイミングに、ガイドラインを執筆されている先生の
講演を聴けるとのことで参加してきました。

循環器領域での睡眠障害、、、私自身消化不良な所もあり
間違った認識もあります。
あまり期待しないで読んでください。

心不全を持っている患者さんで睡眠時無呼吸症候群(SAS)を
持っていると予後が悪い事が言われています。
SASは、その原因から閉塞性(OSAS)と中枢性(CSAS)に分類されます。
実際にはずーっとOSASということもなく、時間帯でOSAS優位だったり
CSAS優位だったりします。

で、ASVどうすんの?

ずっと疑問だったことの一つにASVの設定値です。
チェーンストークスを打ち消すことに念頭を起きすぎて
IPAPmaxを高くすることがいいのか?
IPAPmaxを最高値にしてもチェーンストークスが残存する場合は
それでもいいのか?

今日の講演を拝聴して私の中で消化不良な点もあるのですが、
イメージとしてkeywordは「心機能」にあると思いました。
心機能が極端に悪い方にASVでIPAPmaxを高く設定した場合
かえって悪化させるのではないか・・・。
すみません ちょっと上手くかけません。
この辺は後日記載します。


ASVに対して個人的に懸念していることは
「とりあえずASVで」という流れが現場に根付いてしまうことです。
特別講演の前に症例報告をされていた先生の発表を
聞いて そんなふうに思いました。
��例のASV症例の紹介があったのですが、いつかの症例に
「BiPAP Vsionから酸素ポートを併用したASVへ変更した」
という言い方があったからです。
この言い方だけでは、なんとも言えませんが・・・
BiPAP VsionでFiO2コントロールしているのに、
なんで酸素ポートでFiO2コントロールができないASVに
変更したのか?
Visonを他の患者さんで使いたかったのか?

挿管呼吸管理 抜管後にASVに酸素ポートで酸素添加して
管理する方法も FiO2濃度についての記載が
なかったことから・・・ちょっと疑問。

うぅ~ん と思ったときに ふと・・・
あっ そうか、発表されている先生は循環器内科の
先生なので、普段呼吸器内科の発表を聞いている
私にはFiO2濃度だったり、呼吸器の設定だったりの
項目が知りたい!!思うのはショウガナイ

そんな色々勉強になった研究会でした。
ASV・・・ まだまだ分からないことばかりです。
今週末は東京で臨床CPAP研究会があるそうです。
循環器分野での睡眠時無呼吸症候群のガイドライン・・・
なにやら今月中には出るそうです。
ちょっと 読みたくなりました。


2 件のコメント:

  1. ASVについてのコメントは難しいですが、業者がらみの研究会が色々ありますね。
    私も昨年1つ勉強の為に参加しました。
    でも、余計に疑問が増えて、たぶん自分の知識不足が原因だと思いながら帰路につきました。
    今考えると、呼吸器科と循環器科の両方、つまり心肺機能を含めた生理学に加え、中枢神経系や喉咽頭の解剖まで網羅していないと、自分の中で解釈して納得できないのだと感じました。
    そこで得た私なりの結論が、うかつに手を出せないなーでした(苦笑)。
    いずれどなたかが、わかり易く講義してくださることを期待しています。
    某業者のHPで、学会展示情報の協賛・共催セミナー一覧に、明日の12月4日と2月26日に研究会の案内がありますね。合同会社に名称変更した例の業者です。ちょっと気になっていた研究会だったので、私にとってタイムリーな話題でした。

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  2. ��きっちさん
    私自身 ASVに関してまだ勉強不足でBlogに
    上手く書けません(^^;もどかしさもあるの
    ですが、また機会をみつけてASVネタは触れたいと思います。
    ��2月4日の研究会には当院のBOSSが参加しています。BOSSから話を聴きたいと思います。

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