2010年9月28日火曜日

慢性期COPDとNPPV

今日も医療ネタです。

COPDの急性増悪へのNPPVは既にエビデンスで
確固たるものになっていると思います。
しかし、慢性期COPDとNPPVに関しては 未だ
エビデンスが確率されていません。

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一般の方も読まれているかもしれないので、、、
決まり文句ですが。
気になることは主治医に確認して下さいね(^^;

さらに エビデンスは科学的根拠です。
現在の医療はエビデンスが多い治療が選択されることが
多い傾向です。

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ちなみに主に在宅医療に従事している私としては、
エビデンスに関しては中立派です。
なぜなら、在宅医療・・・エビデンスは役に立たずOrz
いや誤解を招くといけません。
在宅医療としての独立したエビデンスが少ないのかも
しれません。
在宅酸素療法は確立されていますが・・・

で、タイトル 慢性期COPDとNPPV。
個人的にはPaCO2のリセッティングと呼吸筋疲労の回復が
生命予後に寄与するのではないかと考えています。
しかし、慢性期CPODのNPPV管理は、患者さん本人の
セルフマネージメントも必須です。

CPODで体調が悪くなると「急性増悪」となりますが、
普段からNPPVを使用しているCOPD患者さんが悪化すると
既に「急性増悪」どころの騒ぎではありません。
挿管しての呼吸管理が必要になるかもしれません。


今日はここ最近体調が悪いとおっしゃるCOPDでNPPVを
されている患者さん宅へ一人で訪問してきました。
事前にBossから設定変更の指示をもらっています。
患者さんと世間話をしながら、設定変更の趣旨を説明。
バイタルを測定を行いNPPVを行いながらの設定変更です。

NPPV装着前の呼吸音を確認し、装着。
NPPVを装着しているにも関わらず呼吸補助筋の筋緊張は
継続しています。
ん?今までは こんなことは無かったのですが。
一回換気量はそこそこ入っています。

患者さんの右胸鎖乳突筋を手で触れながらIPAPとRaseTimeを変更。
IPAPを上げることで補助筋の筋緊張はほぼ消失。
Rasetimeを短くしたことで吸気時の努力呼吸様も改善。
��吸気トリガーは既にHIGHになっています。)
Rasetimeを一番短くすると本体からの送気と本人の呼吸リズムが
一致しなくなることからminRasetimeにはせず。

一回換気量は微増。本人の違和感もなし。
とりあえず 今晩一晩様子をみてもらうことにしました。

おぉ~ 今日は臨床工学技士として業務した感じです。



慢性期CPODとNPPV
長期NPPVを継続できるかどうかは、ご本人のセルフマネージメントと
在宅での多職種の介入だと思っています。




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