2006年12月11日月曜日

臨床工学技士と将来性に関して(私見)

ちょっと前から臨床工学技士と将来性に関して検索をしている人が
いるようです。

ブログやHPを開設している人なら分かると思うのですが
「レポート」をみると、どの検索結果から当サイトが
ヒットしたかが分かります。

備考 : レポート
 たぶん「レポート」という表記でいいと思うのですが。
 ブログやHPへのアクセス件数やどこからアクセスしているかを
 表示させる機能です。
 ブログやHPを提供する会社によって、機能がことなります。


で、「臨床工学技士+将来性」に関して検索をすると
私が以前記載した「臨床工学技士の雇い方」がヒットするようです。
結構、上述した内容で検索する方がいらっしゃるようです。


個人的な意見です。
少し書きたいと思います。

結論からすると、職種しての現状は飽和状態に近い、
または飽和状態だと思っています。

これには、いくつかの原因が考えられます。

○診療点数がつかない
 現行の状態では、臨床工学技士がいることで直接「診療点数」はつきません。
 業務内容によっては、臨床工学技士が在院することが求められているものも
 ありますが。

 このような体制化で、臨床工学技士を積極的に雇う病院は少ないと
 思われます。
 

○病院・診療所がつぶれていく時代
 今年の春の診療点数の改定は、医療業界は転換期を示唆しています。
 高齢化社会から超高齢化社会への階段を進んでいる社会保障の膨張を
 少しでも抑える方向です。(これは以前からありましたが・・・)

 時代の流れについて行けない病院・診療所は、近い将来淘汰されると
 思っています。
 診療報酬は減る一方です。
 何も手を打たなければ、毎月数百万~数千万単位の赤字となります。
 病院・診療所がつぶれていけば、我々の勤務する場所は減っていきます。

○まだまだ現役が多い
 私達の職種は、国家資格となってからの歴史が浅いです。
 そのため、定年退職するまでには、まだまだ時間(年)があります。
 退職する人がでないと入職する枠は、ありません。
 退職以外で、入職するということは、業務拡張ということです。
 業務拡張は、沢山はありません。
 
 この内容は、いつも拝見させて頂いている技士さんのブログに記載されて
 いました。まったく同意見です

○技士養成校が多い
 いまは、いくつ学校があるのでしょうか?
 少なくとも私が卒業したときよりは、多くなっています。
 検査技師・放射線技師の学科を「臨床工学科」に変更した話も聞きます。
 outputが多い気がします。
 
 先月末に同級会で学校の恩師に会うことができ、
 養成校の多さと就職について話をしました。
 学校側では、まだニーズはあるという判断のようです。
 

ここまで書いて、臨床工学技士に「悲観」を持たせるために
書いたわけではありません。

職種としては、まだまだ社会的に知らない方の方が多いのです。
総合病院でも、技士がいない病院は沢山あります。
就職枠として考えると「未開拓」はあるのです。

ただ、いつ募集がでるかはわかりません。

なにより、私自身がこの職種に将来性を見いだせなかったら、
早く辞めます。
我が家は、夫婦で臨床工学技士ですから・・・
右肩下がりの業界でこのまま過ごしていたら、お先真っ暗という
判断になります。

今は、まだお先真っ暗とは思っています。
違う意味では「お先真っ暗」です。(→未開拓の業務)
まだまだ、未開拓な業務分野があるはずですし。

このブログは、2006/12/10に記載しました。
時間が経過すると、上述した内容が
そのままで時代感と一致するとは限りません。あしからず・・・。





 




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