2006年12月19日火曜日

報告・連絡は大切です

実は、先週 往診患者さんが緊急入院しました。

入院した当日。
「入院した」という事実は、分かったのですが・・・
それからどうする?と言った連絡がどこからも入りませんでした。

この入院に関係していると思われる人たちは、
・家族
・訪問看護ステーション
・ソーシャルワーカー
・入院した病院

��つもあれば、どこかしらから「訪問診療」を実施している
当院へ連絡が入っても良いはず{%gomenne%}
しかし、入院の第一報から何も分からず・・・。

このような場合、連想するテーマは「病診連携」ってやつです。
「入院した病院」 「訪問看護ステーション」 「ソーシャルワーカ」の3つは、
系列施設となっています。
つまり、当院以外は従来から「連携」を取っているはずなのですが・・・
「・・・なはず」なんてことは、期待に反していることも多々あるわけで{%shiranai%}

その日(入院した)の夕方に私から、訪問看護ステーションの担当者に
電話を入れました。

補足説明 : 担当者
ここで言う「担当者」とは、患者さんの主な担当者を指します。
訪問看護でも受け持ち制度を行っている施設もあります。
今回の訪問看護ステーションでは、患者一人に対して
「担当者」といった形で「受け持ち」制度を実施しています。

こちら(診療所)からすると、この制度になっているとメリットが多く、
患者さんの状態把握等は担当者と直接やり取りをした方が
多くの情報量を得ることができます。
訪問看護ステーションには、他に「責任者」「所長」といった方も
います。この方々は、ステーション運営の責任者なので
かならずしも「担当者」になっているとも限りません。


さて、電話を入れて情報収集です。
こちらが欲しい情報は
・入院した理由(医学的理由)
・入院期間
・診療情報提供書等 情報提供の必要性
・入院期間中の連絡先 
 などなどです。

さてさて、さっそく電話してみました。

が、「担当者帰宅・・・」とのこと。
おいおい まだ16時をちょっと過ぎただけなんですけど・・・{%orz_a%}

んじゃ~ 誰に聞けば分かるんだい?
「責任者に連絡が入っているはず」とのこと。

んじゃ~~ 張り切って「責任者」へ電話
「責任者不在・・・。」{%orz_a%}
伝言を伝え、情報が欲しいことを伝える。

しばらくして、別の看護師さんから電話が来ました。
この看護師さんが、ソーシャルワーカから情報収集をしてくれました。
しかし、分かったのは
・入院理由
・入院期間(予定) → 1~2日間

また、何か情報が入ったら連絡をくれるように話をしました。


って、ここまでが先週の半ばのお話です。
週が明けた今日、9時ちょっと過ぎに、
訪問看護ステーションに電話を入れました。
なんとなく、週初めの今日に退院をするのではないか?と思ったからです。

今日は担当の看護師さんがいました。
電話で話をすると、私が先週に聞いた内容と全く変わりません。

{%quesmark%}{%quesmark%}{%quesmark%}
自分の受け持ちの患者さんの情報収集してるのかな?

で、この看護師さんが、ソーシャルワーカへ確認をしてくれると言うので
連絡を待ちました。

数分後、ソーシャルワーカから電話が入り
「本日11時に家族と一緒に退院します。」 とのこと。
思わず、
「それは今日決まったのですか?」
「いいえ、昨日決まったそうです。連絡が遅くなりすみませんでした。」
「診療情報提供書はありますか?FAXしてもらえると助かります。」
「家族にもたせたそうです。」

さて、昨日決まったそうです。
・主治医が日曜日に、たまたま日直で家族と協議して決めたのかな?
・先週末金曜日ぐらいにすでに、月曜退院が決まっていたのかな?
・診療情報提供書がないってことは、退院して直ぐに在宅医療で必要な
 薬剤はないってことかな?
・私が電話しなかったら、いつ・誰が電話をくれたんだろう?
 ちなみにこの方、今日が往診日なんだけどなぁ~。

往診をする診療所から連絡をしないと、
退院情報が回ってこない状況っていったい・・・{%orz_a%}

こちら側(診療所)に落ち度がない分けでもありません。
入院の連絡があった時に、今後の方向性が決まり次第
連絡をくれるように話をしておけば・・・。


ちなみに・・・
訪問看護ステーションによっても対応には、雲泥の差があります。
違うステーションからは、朝一番に患者報告の電話が
管理者から入りました。

週末に大阪であった「研究会」で訪問看護ステーションの看護師さんの
発表の中で
「私達 訪問看護の看護師には『報告の義務』があります。」

報告と連絡は大切です。
そして、報告を受ける側も「聴く」ことが大切だと思いました。



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