2012年8月21日火曜日

脳梗塞とアルテプラーゼ静脈内投与(rt-PA)

今日は医療ネタで、脳梗塞。先日当院を外来受診された方が、脳梗塞でした。
今日の内容は、私の勉強メモを兼ねます(^^;

今まで日本は4大疾病で癌、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病でした。それに今度から精神疾患(うつや認知症)を追加して、5大疾病と銘打って2013年からの医療計画に反映させるらしい。

そんな5大疾病に含まれる、脳卒中。中でも、脳梗塞は初期治療が重要とされています。


日本脳卒中学会 http://www.jsts.gr.jp/
脳卒中治療ガイドライン2009より

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rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法適正治療指針の概要

1.対象症例:発症 3 時間以内に治療可能な虚血性脳血管障害

2.除外項目
①既往歴:頭蓋内出血、3 か月以内の脳梗塞(TIAは含まない)、3 か月以内の重篤な頭部脊髄外傷あるいは手術、21日以内の消化管あるいは尿路出血、14日以内の大手術あるいは頭部以外の重篤な外傷
  
②臨床所見:痙攣、クモ膜下出血(疑)、出血の合併(頭蓋内、消化管、尿路、後腹膜、喀血)、頭蓋内腫瘍・脳動脈瘤・脳動静脈奇形・もやもや病、収縮期血圧≧185 mmHg、拡張期血圧≧110mmHg
  
③血液所見:血糖異常(<50mg/dL、または>400mg/dL)、血小板10万/mm3以下、ワーファリン内服中でPT-INR>1.7、ヘパリン投与中でAPTTの延長、重篤な肝障害、急性膵炎

④画像所見:CTで広汎な早期虚血性変化、CT/MRI上の圧排所見(正中構造偏位)

3.適応を慎重に考慮すべき項目:年齢75歳以上、NIHSSスコア23以上、JCS100以上、10日以内の生検・外傷・分娩・流早産、3 か月以上経過した脳梗塞、蛋白製剤アレルギー、消化管潰瘍・憩室炎・大腸炎、活動性結核、糖尿病性出血性網膜症・出血性眼症、血栓溶解薬、抗血栓薬投与中、月経期間中、重篤な腎障害、コントロール
不良の糖尿病、感染性心内膜炎


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まずは、発症3時間以内に治療可能な虚血性脳血管障害であること。今住んでいる地域は医療機関が充実しているので、発症3時間内に適切な医療機関へ搬送してもらえると思います。実家の周辺は、厳しいかもしれません。

一般の方向けのHPとして
NO.梗塞.net http://no-kosoku.net/

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