2011年9月29日木曜日

今日のメイン業務はNPPV導入でした

医療ネタを一つ。
今日のメイン業務に在宅でのNPPV導入がありました。
もともと予定されていたので、事前にNPPV本体や
マスクの準備は万全です。

当地域では、NPPVの導入目的の入院を実施して
頂ける医療機関が少ないです。
さらに1日数十分程度しかNPPVを練習できない
入院であれば、ADLを低下させるだけなので在宅導入の
方がメリットがあると思っています。

とは言え、、、当院も在宅NPPV導入をサラサラ~と
可能になるまでに5年かかりました。
それは訪問看護ステーションと医療機器メーカとの
連携です。

今日は普段から業務連携をしている訪問看護スタッフに
同席頂き、慢性期COPDへの在宅NPPV導入をしてきました。

現在一番の問題は、体力が低下してしまったこと。
低栄養状態で退院し、食事を取ることも精一杯な状態。
COPDの典型的例と言えます。
Bossから胸部レントゲンやCT画像で肺自体それほど
悪くないとの話を聴いています。

自分でも聴診でAir入りを確認。バイタルが安定していることを
確認し、いざNPPV導入。

ところが、あっさりNPPVに同調してしまいました。
思いのほか、がっくり・・・ あまり呼吸器の設定をイジルことなく
あっさり同調。
いや、いや 良いことなんですよ(^^;

導入初期は S/T IPAP 6 EPAP 4。
NPPVガイドラインの慢性期呼吸不全のページには
具体的な設定に関しての記述はありません。
��急性期は別の項目に具体的数値があります。)

私は慢性期呼吸不全患者のNPPVの設定圧では、
胸鎖乳突筋の筋緊張を見ています。
IPAP 6/EPAP 4では胸鎖乳突筋を使用した努力呼吸を
完全に取ることはできませんでした。
試しにIPAPを上げていくと、今日の状態ではIPAP8以上で
努力性呼吸が消失するようです。
ただし、眉間にしわがよります。

病院と在宅での導入時の注意は、慢性期の場合は
無理をし過ぎない点だと思っています。
本人が呼吸が楽になったなぁ~と思っているところで、
今日はIPAP 6.4で調整限界としました。
「こんなもん使えない!!」と思われると、
全部ぱーです。

明日以降は訪問看護師さんが、訪問時に30分~1時間
程度のNPPV装着しながらケアをして頂けることに
なっています。

訪問看護の皆様 よろしくお願いいたします!!


��PPVガイドラインこれ

NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)ガイドライン
南江堂


Amazonアソシエイト by NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)ガイドライン の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



0 件のコメント:

コメントを投稿