2011年9月9日金曜日

在宅NPPVの現状①

今日は出張で東京へ。もちろん日帰りです。
某社の社内研修会でお招きを頂き、在宅でのNPPVなどを
中心に話をさせてもらいました。

質疑応答の中で頂いた質問の中で、
在宅医療に携わる方に参考になるのでは!?と
思ったので一部加筆して記載します。

○院内人工呼吸器から在宅NPPVへの変更
よくあるパターンです。
急性期をFiO2コントロールした挿管下の人工呼吸や
��PPVで乗り切り、在宅療養へ移行するケースです。

気を付けていることが3点

��.FiO2の値
院内人工呼吸器でFiO2を調整している場合には、
無理に在宅用の汎用型NPPV変更しない。
��iO2をコントロールしているには、それなりの意味があります。
汎用型NPPVは外部から酸素を回路内で混合させることから、
��iO2の調整ができません。

��iO2 30~25%まで下げれないと汎用型NPPVへの
変更は無理をしない方が良いと思います。


��.特殊設定の有無
機器そのものを変更する場合、各メーカより特殊設定が
されているケースがあります。
換気量を保証するようなターゲットボリューム設定です。
��PAPmin、IPAPmax、目標換気量なんかが設定されている
場合に、他社メーカのNPPVへ変更する時には要注意です。

��.インターフェースの選択
��社のNPPVにはA社の指定するマスク。
��社のNPPVにはB社の指定するマスク。

こんな縛りがある場合、メーカ間の変更にはご注意下さい。


当院の場合、
��のFiO2の値については、退院時カンファレンス等で
事前に確認します。
カンファレンスの中で担当医へ退院までFiO2を下げることができるかを
確認して頂けるようにお願いをしています。
ここでFiO2を下げられない場合には、どのような対策を講じるか確認
するのですが。。。
過去の症例では、FiO2を下げることの目安が付くからこそ退院の
相談が来ていることから、さそど問題になった記憶がありません。


��.総合病院から当院へ紹介を頂く際には既に在宅に向けた
��PPVが決まっていることが多く、退院時にはそのまま指定された
メーカのNPPVで退院することが多いです。
しかし、、、本人とNPPVの相性が合わない場合には、
「メーカさんゴメン!!NPPVを変更します」と言って変更します。
最近では、どの営業マンも、私のスタイルに慣れたのか・・・
「合わなかったら変えて下さいね」と言ってくれます。
すみません m(_ _)m

もちろん、直ぐに「合わない」「相性が悪い」にはなりません。
本体の微調整をできるだけ行います。
機器の変更は、本人・家族・訪問看護が もう一度取扱い方法を
覚えなければいけないからです。
それでも病気の進行とともに、ボタンが操作がしにくくなる場合、
トリガー感度の問題で本人と同期が取れない症例があります。

そんな時には、機種変更をしています。

稀に退院時にどのメーカさんの機器がいいですか?と
聞かれることがあります。
その時は、疾患や呼吸器への依存度(バッテリーの有無)などを
考えて決めています。


��.インターフェースの選択
当院は縦横無尽に組み合わせています。
適材適所でマスクを選択しています。


○PaCO2の値
慢性呼吸不全の患者さんのPaCO2の値は40mmHgを
必ずしも目指しません!!
��OPDの患者さんでは、PaO2 65 /PaCO 50 / pH 7.45
くらいの方は結構います。
時間をかけてPaCO2が上昇し、pHが安定しているケースで
��PPVを導入する場合は、時間をかけてPaCO2が下がれば
良いと思っています。


取りあえず 今日はここまで。

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