2011年9月19日月曜日

在宅医療におけるCOPD患者と栄養管理

さて、0時を過ぎてカフェインを補給しながら
ブログ更新作業開始です。

今日のタイトルは、ずばり
「在宅医療におけるCOPD患者と栄養管理」
ここ最近 COPDの往診依頼が増えています。

世の中にはCOPDが500万人以上いると推測されて
いることからも、今後もCOPDの往診依頼は
増えると予測しています。

そんなCOPDですが、色々病状の確認をしていく
中で重要な要素が「栄養」です。
世の中はメタボブームですが、日本人のCOPDでは
痩せ型が多いのです。
そのため、太るための栄養指導が必要です。

この太るための栄養指導ですが、COPDの病態を
知っていないと難しい。
普通の人は3食高カロリーの食べ物を摂取して
もらって、ベッドで安静にしていれば太ります。
しかし、
・COPDは呼吸仕事量が増加していること
・肺が膨張することで横隔膜が押されて胃を圧迫すること

こんな理由から1度の食事で沢山食べることが出来ません。

先日 新規で往診が始まったCOPDの患者さん。
退院はできたのですが、全身が骨と皮が目立つ状態。
呼吸回数も25-30回/分
さっそく Bossから食事指導がありました。
具体的には
・1日複数回の食事をとること
・1回の食事量は少なくても良いこと
・チョコレートなどの甘いものを食べること
・本人が食べたい物を調理してもらうこと

Bossから初期にマンパワーを最大限投入して
短期間で安定期まで持っていく戦略指示が出ました。

この指示を受けてさっそく、今週から訪問看護側と
どのように介入していくか話を詰めます。
私の方は、呼吸筋疲労回復の目的で慢性期COPDへの
NPPV導入をする準備をします。


本人が食べたい物を調理してもらうこと・・・
これを別のCOPDの患者さんに話をしたところ・・・
週に数回「ウナギ」がでることになったそうです。
おぉ~ !!
こちらの患者さんは、訪問リハによる理学療法士の
指導の下で歩行訓練実施中です。
下肢筋力も付いてきて、いい感じです。
下肢筋力が付いてくると、呼吸も安定してきます。
もちろん、NPPVも使って頂いています。


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