2012年10月7日日曜日

NPPVの継続のカギはマスクの選択と工夫だと思います

自分がNPPVに関わり始めた当初は、マスクの呼気ポートをセロハンテープで塞がれるようトリッキーなトラブルもありました。現在多くのマスクが使用できるようになり、マスク選択は広がりつつあります。まだ、メーカ間の壁があり、適切なマスクが選択できないケースも多々あると思います。

当院では、マスク選択の壁なしです。なぜなら、マスクの中途半端な選択では、NPPVを継続できません。NPPVに関わり始めた当初、ダブルクッション構造ではクッションの間にAirが入ることで、肌との密着性を向上すると理解していました。もちろん、そうなのですが・・・この当時 私にはマスクの選択が限られており、NPPVメーカの指定するマスクしか使用できませんでした。

高齢者へのNPPV導入をする現在、ダブルクッションが最高!!とは限りません。大手メーカが手掛けるマスクは欧米人向けであり、鼻が低く、顎が小さいアジア人に対して必ずしもベストマッチしません。さらに困るは、高齢者特有の「痩せ」です。

先日、某社の純正マスクを使用していた患者さんのマスクを変更しました。純正品はフルフェイスマスクでダブルクッション構造です。今回はシングルクッション構造のウィザードフィットフルフェイス君です。このマスク、なかなか侮れません。まず、フルフェイスの部類の中では軽い!! 患者さんの顔の痩せに対してもシングルクッションでも十分フィットします。ただぁ~今回は問題が・・・。患者さんがご高齢のために、ヘッドギアを固定するプラスチックパーツの装着が困難でした。

肌へのフィット感は良いが、マスクの装着に問題が・・・。ならば、装着が簡易にできるように工夫を!!

画像


プラスチックパーツが外れないように、結束バンドで固定しました。これで患者さんは、マスクの装脱着はヘッドギアに追加で付けた紐を使うことで可能になります。

ダブルクッションではリークが多い

リーク予防でヘッドギアをきつくしめる

皮膚の血流を圧迫、高齢者の場合 直ぐに潰瘍形成に。

潰瘍形成を防止するために、フィルム剤などの使用
・・・こんなNPPVは嫌だぁ~

こんな負のサイクルに陥らないように、早めに対処!!

来週 患者さん宅へ行く予定なので、マスク変更後の様子を聞いてきたいと思います。

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