2012年10月6日土曜日

在宅療養を続けるための選択

今日はちょっとシビアな医療ネタ。
少し前『「患者の「自由」か?医療者の「エゴ」か?』を書きましたが、臨床工学技士と関係の無いことでも在宅医療では一緒に考えていかなければなりません。

ここ数か月、何人かの患者さんは、本人の不本意な結果ながら、それぞれの「決断」をされました。

進行性病変で人工呼吸器を使用しなければ死んでしまう・・・当初本人は人工呼吸器は使用したく無いとの意向でした。でも、現在は気管切開を受け、退院に向けて調整を進めています。

独居(一人暮らし)で生活が困難になりつつある患者さん。前医を退院する際に自宅での独居は無理と言われ、施設への入居を覚悟していたそうです。でも、今は家族や優秀なケアマネ、訪問看護スタッフに支えられて独居を維持できています。

自宅での療養生活を希望されながら、看護・介護体制を組み切れずに退院ができないケースもあります。

��例ほどあげたように見えますが、もっと多くの重複症例を簡易化して記載しました。

「在宅療養」って書くと、患者さんにとって良いような印象を持つかたもいるかもしれません。しかし、在宅療養を続けるために、自宅に看護師やヘルパーさんなどの「他人」を入れざるを得ないのが現状です。他人が入ってくることを拒む事例もあり、スタートダッシュに遅れると栄養状態が悪化したり、各種書類の申請が遅れることで自己負担が増えることにもなります。

ここ最近 往診で携わった2名の患者さんがお亡くなりになりました。まだグリーフケアに行けていませんが、近々時間を作って行って来たいと思います。亡くなられた方に自宅での生活はどうでしたか?とは聞くことはできませんが、ご家族の話を伺ってこようと思います。

画像


写真は患者さん宅で見つけた白の彼岸花。
初めて見ました「白の彼岸花」
医師の訪問診療の際には、診察だけでなく、日常の雑談も大切な情報交換になります。

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