2012年1月18日水曜日

患者と家族の板挟みになっても、大切なことは伝えなければなりません

さて今日は医療ネタです。
最近新規の往診や患者さんの緊急入院でバタバタしている管理人です。

臨床工学技士と関係の無い話になりますが、在宅医療に従事していると家族内での治療方針の不一致や認識の違いに遭遇することがよくあります。患者さん本人と主介護者の意見が異なることも度々です。そんな状態の所に、ケアマネや訪問看護、かかりつけ医が地域連携をしていきます。

患者さんと家族の治療方針が不一致な時に板挟みになるのは、医療者です。現在担当している幾つかのケースでは、患者さん本人のご希望と家族の意見が一致していません。板挟み状態は、好きではないのですが、患者さんを中心とした在宅医療では、このような状況が発生することも仕方がないと思っています。(5年ちょっと在宅やって慣れてきた?)

そんな板挟みな状態な中でも、話をしなければならない事は、話をします。つい先日も、神経筋疾患の患者さんとご家族にNPPVの導入と限界についての話をしました。神経筋疾患の患者さんへのNPPV導入時には、導入から先のことについて話をします。導入の初期段階でNPPVが万能でないことを、しっかりとお伝えしおく必要があると考えています。呼吸器内科である当院に神経筋疾患の患者さんのご紹介を頂いた段階で、NPPV導入のご希望があるはずです。だからこそ、導入時だけのことでなく、これから病気の進行に伴い、NPPVの使用状況が変わることや、どうしてもNPPVの限界がくることを説明します。

今回お話をさせて頂いた患者さんやご家族は、とてもよく聴いて頂けました。ご家族からは沢山質問が出ました。これは、これから先NPPVを本格的に使用するにあたり、重要な「プロセス」だと思っています。

う~ん でもやっぱり、板挟みは辛い・・・。

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