2010年3月7日日曜日

2010年度診療報酬の改定「呼吸ケアチーム加算」

コーヒーネタで盛り上がっているだけではなく、
医療に関係する記事も1つ。

呼吸療法に携わる臨床工学技士として、
今春の診療情報改定に「呼吸ケアチーム加算」が
新たに新設されました。

コメディカル参加型のチーム医療に加算が付くことは
大きな1歩だと思います。
モチベーションの向上と共に責任が大きくなることを
肝に銘じなければなりません。

さて、そんな「呼吸ケアチーム加算」ですが・・・
名称だけ聞いていて、具体的な加算内容を
見ていませんでした。

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��新設)A242 呼吸ケアチーム加算(週1回) 150点

注別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合し
ているものとして地方厚生局長等に届け出た保
険医療機関において、別に厚生労働大臣が定め
る患者に対して、当該保険医療機関の保険医、
看護師、臨床工学技士、理学療法士等が共同し
て、人工呼吸器の離脱のために必要な診療を行
った場合に、当該患者(第1節の入院基本料
��特別入院基本料等を除く。)のうち、呼吸ケ
アチーム加算を算定できるものを現に算定して
いる患者に限る。)について、週1回に限り所
定点数に加算する。ただし、区分番号B011
��4に掲げる医療機器安全管理料の1は別に算
定できない。
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 加算は、一般病棟の人工呼吸器離脱に向けた
多職種による呼吸ケアが対象となるようです。
施設基準としては、
専任の医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士の4職種。

��011-4に掲げる医療機器安全管理料の1は春の改定と
なりました。

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��011-4に掲げる医療機器安全管理料の1
臨床工学技士が配置されている保険医療機関
において、生命維持管理装置を用いて治療を行
う場合(1月につき)
50点→100点
+---------------------------------------+

呼吸ケアチーム加算と医療機器安全管理の1の同時算定が
できないことは、「臨床工学技士は呼吸器の安全管理を
含めた上でケアチームに参加しなさい」と言うことでしょうか。

となると、多職種が関与していることからも150点よりは
もう少しあげて「差」を大きくして欲しいところです。


と、熱くなって記載した呼吸ケアチーム加算ですが、
当院では算定できませんOrz
一般病棟で且つ離脱に向かっている患者さんを対象と
しているためです。

��ST(呼吸ケアチーム)のみんさんの今後の活躍を
期待しております!!



2010年3月9日 追加

きっちさんからコメント頂いた内容を発見しましたので
追加記載します。

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・呼吸ケアチーム加算について

[算定要件]
人工呼吸器離脱のための呼吸ケアに係る専任の
チームによる診療が行われた場合に週1回に限り
算定する。

[対象患者]
(1) 48時間以上継続して人工呼吸器を
装着している患者
(2) 人工呼吸器装着後の一般病棟での
入院期間が1か月以内であること。

[施設基準]
当該保険医療機関内に、専任の①~④により
構成される呼吸ケアチームが設置されていること。
①人工呼吸器管理等について十分な経験のある医師
②人工呼吸器管理等について6か月以上の専門の
研修を受けた看護師
③人工呼吸器等の保守点検の経験を3年以上有する
臨床工学技士
④呼吸器リハビリテーションを含め5年以上の経験を
有する理学療法士


http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken12/dl/setumei_03.pdf
検索から「呼吸ケア」を入れて見つけて下さい


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算定基幹は最長で4週間。
��50点×4=600点 つまり6000円
施設基準でスタッフに制限があることからも
��月からいきなり算定できる施設は多くないと思われます。


9 件のコメント:

  1. 私も当初「おおっ!」と反応してしまいましたが、良く読むと看護師さんは、6ヶ月の研修を受けたナースという条件がついています。これって・・・いわゆる看護協会の主催する認定看護師(集中ケア等と新設されるCOPD)のみですね。他にも注釈がありましたが、その時点で私達の所も無関係になりました。
    しかし、新設される慢性呼吸器疾患看護認定看護師・・・この名称には物申したい!
    慢性呼吸器疾患ってCOPD以外にもあるのに、他は無視ですか?と・・・。
    これを語りだすとキリがないので、私はあえて「COPD認定看護師」と呼ぶことで抵抗します。
    PS:コーヒー話題の日経メディカルは、私も会員登録しているので、これまた「おおっ!」と反応してしまいました(笑)

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  2. ��きっちさん
    条件の「6ヶ月研修を受けたナース」
    の情報ありがとうございます。
    そこまで調べてませんでした。
    が、認定看護師がいることが前提と
    なるとRSTがあるからと言っても
    算定できる施設は限られますね。
    ならば臨床工学技士がいる施設は
    無難に医療機器安全管理料の1で
    1000点を取れるような保守管理体制を
    作った方がよさそうですね。
    それと「慢性呼吸疾器疾患看護認定
    看護師」は今始めて知りました。
    今、日本看護協会のHPを拝見しました。
    この名称の付け方は特定の疾患を
    呼称するような感じを受けます(^^;
    さらにコーヒーネタで反応頂けると
    いうことは、きっちさんもかなり
    飲んでますね!!

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  3. キリが無い話を多少させてください。
    この認定看護師は、集中ケアなどと区別してCOPDを専門にしたものです。しかし、その準備委員会では、仮称「呼吸ケア認定看護師」と当初していました。呼吸ケアでは範囲が大きすぎますし、COPDだけを呼吸ケアとするのは暴挙です。そこで名称を変更したのですが、結局これです。う~ん、これ以上はピー音が入ってしまいますが、COPD=慢性呼吸器疾患だけど、慢性呼吸器疾患=COPD(?????)
    困ったものです。

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  4. 認定看護師の話ですが自分も首を長くして他の認定看護師資格を取得せず、待っていましたがかなり残念に思います。元々の発案者はK大学病院の先生みたいですが自分の考えていたものとかなり違っています。噂では米国呼吸療法士のカリキュラムに準じたものになるとも聞いていただけにかなり期待をしていました。COPDのみに絞ったものなのですか?そこまでの情報はしりませんでした。慢性呼吸不全といってもかなりの種類もありますし、納得いきませんね…。それなら呼吸療法認定士の方が充実している気がします。

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  5. ちなみに自分は脳神経外科に勤務しているのでコーヒー情報にかなり反応してしまいました(笑)

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  6. 訂正
    上記コメント欄
    1000点を取れるような保守管理体制
    →100点
    ��点10円なので、1000点だと
    ��万円になります(^^;

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  7. ��きっちさん
    キリの無い話、、、歓迎です。
    看護職の上級資格は歴史があることから
    今後臨床工学技士も同じ方向を歩むのでは
    ないかと思っています。
    ですから、キリのない話歓迎です!!
    >>COPD=慢性呼吸器疾患だけど、
    >>慢性呼吸器疾患=COPD(?????)
    確かに資格名称を見た方が
    はじめに想像するのはCOPDになって
    しまうかもしれませんね。

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  8. ��ポパイさん
    看護師さんの認定制度なので、私自身看護協会のHPで拝見するだけなのですが、、、HP上では「慢性呼吸器疾患看護」認定看護師は、COPDをはじめとする慢性呼吸器疾患患者を対象・・・」と記載されています。きっちさんからもコメントを頂いたように、この制度は他職種からも分かりにくいです。実際に始まってみないと分からないと言ったところでしょうか。
    現行のシステムの問題点を垣間見ている気が
    します。看護師さんの世界でいう認定看護師、
    各学会の認定○○。私達技士でも認定士制度が始まっています。コメディカルの場合、認定士をもつことが医療行為の拡大には繋がりません。
    医師不足が言われる中での、医師しかできなかった診療・治療業務の一部をコメディカルができるようなシステムの構築の検討が改めて必要なのかもしれません。

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  9. ��ポパイさん
    コーヒーネタに反応頂きありがとうございます。現在脳神経外科へご勤務されているとのことから、是非コーヒーの効能を広めて下さい!!

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