先日 ポパイさんからご質問頂きました件で
第1報を報告させて頂きます。なんか抄録みたいです(^^;
結論を先に記載するとスマートベスト・RTXの2つの製品は
ともに現在メーカ内で対応を協議中とのことです。
注意!!
2010/3/10時点の話であり、4月以降に変わる
可能性があります。
悪い話ではないので、商品名で記載させて頂きます。
まず現時点で分かっているのは、新設された
新設C170 排痰補助装置加算 1800点は
カフアシストを想定している点数ということです。
○スマートベスト
メーカ担当者へ確認をしました。
今回の新設された加算に関して
スマートベストとして算定がとれるかどうかを
検討中とのことです。
○RTX
当院の担当者が直接来院して説明して
頂けました。
現在 プロモーションの方法を検討中とのことです。
RTXについて私個人的な意見ですが・・・
もともと病院内で使用する分には人工呼吸器としての
点数は取れていたことから、今回の点数の改訂
��3000点→7000点)病院外での利用法に関して
希望が見えてきたと思っています。
診療所や在宅でも可能になるかもしれません。
��社の今後の動向を見守りたいと思います。
新設「排痰補助装置加算」に関してカフアシスト以外の
医療機器の使用ですが、保険点数の制度が都道府県に
より若干ことなることから、地域によって「排痰補助装置
加算」としてみなされない可能性もあります。
また、もともと中医協からでている診療報酬改定の原案で
使用範囲が狭義であることから爆発的な利用増加は
ないと思っております。
使用範囲が狭義
→ 神経筋疾患であり、在宅療養中。
そして人工呼吸を使用中である。
また新しい情報が入りましたら記載いたします。
ポパイさんも何か情報がありましたら教えて頂ければ幸いです。
IPVとスマートベストについて私見を述べさせてください(個人的見解です)。
返信削除どちらも排痰補助装置ですが、カフ・アシストと根本的に異なっていると思います。
●IPVやスマートベストは、肺胞を広げて痰を上気道まで移動させる機器です。
●カフ・アシストは、咳の補助として痰を上気道から口腔まで引っ張り出す咳介助機器です。もちろん肺胞を広げる効果もあります。
そこで問題となるのは、神経筋疾患であり在宅療養中。そして人工呼吸を使用中という点です。つまり咳の能力が低下していることが鍵だと考えます。このように解釈するとIPVやスマートベストは厳しいのかな。期待はしますが、別枠として新たな認可のほうが、多くの領域で使えて、解釈的にも納得できそうです。
ここでIPVやスマートベストについて注意点をひとつ。それは、バイレベル式人工呼吸器など従圧式を併用した際に、大きな振動によって人工呼吸器の設定圧(IPAP)に達し、換気が十分にされない例があるということです。したがって換気補助をしながらIPVやスマートベストを使用する際には、人工呼吸器を使わずに救急蘇生バッグ(アンビュバッグなど)で用手換気をしながらおこなうことが効果的なようです。
一応、このことはメーカー担当者とも話したのですが、どなたかデーターをとって学会発表してください(笑)。
以上、あくまで個人的見解ですので訂正があれば、ご指摘下さい。
早速の情報ありがとうございます。
返信削除検討中なんですね。診療報酬とてとれるのであれば是非とも前向きに進めて貰いたいですね。
自分は情報としてはなにも持っていない状態です。地方の病院に来て急性期病院ではありますが呼吸ケアについてはかなり遅れている状態です。
以前勤務していたところでは福祉施設でしたがIPVやカフアシスト、IPVなど積極的に取り入れている状態だったんですけどね。逆に慢性期にある施設の方が力を入れているということでしょうか。他の急性期病院の現状を知りたいところです。
��きっちさん
返信削除的確なアドバイスありがとうございます。IPVは個人的に操作・使用した経験が無いことから、大変勉強になりました。
個人的な意見としてはスマートベストは、「排痰」として単体の使用は効果不十分かもしれないと思っています。きっちさんから頂いたコメントと同感です。動きやすくなった痰を「排出」するまでのPCFは患者さん頼みになってしまいます。保険点数の制限が神経筋疾患に限定されるとPCFのことから考えてもIPV・スマートベストは厳しいかもしれません。
IPVとスマートベスト・・・換気量のデータ集積・・・誰かこのブログを見た方、お願いします(笑)
��ポパイさん
返信削除各メーカとも対応を検討頂けるとのことです。返信が頂けましたら、blogに掲載できる範囲でお伝えいたします!!必要に応じてポパイさんからも直接メーカさんへ問合せをしてみて下さい。と、言いますのは診療報酬の保険点数ですが都道府県によって解釈の仕方が異なることがあるからです。
診療報酬の改定の度に医療経営は厳しくなっているようです。って私が言うことではないのですが(^^; カフアシストは現行では入院中の患者さんには保険点数が付きません。その為病院としてカフアシストをレンタルor購入することに対しては簡単にOKが出ないと思います。しかし、就寝前のカフアシストを使用することで夜間吸引回数減少、早期離床へ繋げることができれば、十分にメリットがあると思います。是非、ポパイさんからご提案下さい。
私は今在宅医療が中心で急性期から離れてしまったので「急性期病院」の情報がありません。何か同級生から話題が出たら記載しますね。