2011年10月3日月曜日

症例検討会へ参加 退院はハッピーだったのか?

��月30日の夜に基幹病院で開催された
症例検討会へ参加して来ました。

症例検討会なんて書くと、難しいように聞こえますが・・・。
「ある患者さんの病院からの退院、そして再入院までを
関係者で振り返りましょう」
今回の参加者は医師を含めて12名。
当院は退院後の在宅医療の主治医になっていたこと
から、私の方で経過を説明させて頂きました。

画像


演者は全部で5名。
それぞれの「立場」から患者さんへの医療提供の内容や
課題を発表して行きます。
発表の内容はさておき、、、
今回の患者さんの場合、私が一番気になっていたのは
「退院はハッピーだったのか?」です。

退院することを無理強いしていなかったか?
在宅療養を無理やり継続させようとしていなかったか?
本人や家族の意思が主体になって医療が提供されていたか?

今回の症例では、退院してから再入院するまでが
��週間ちょっとでした。
自宅にいられる時間が、圧倒的に短かったと思うのです。

それでも、在宅療養を継続できない「理由」も当然あります。
病気のこと、介護のこと、家庭のこと・・・

今回の検討会には、知人でヘルパーとして介護に携わった
方が参加して下さいました。

ヘルパーさんからは、自宅では笑顔が多くみられ事、
自分の生活パターンを持てたこと、自分で衣類を選んでいたこと・・・
今回の退院は患者さんにとって幸せだったと思う。
知人の方に尋ねずに、直接 患者さん本人に尋ねたいと
思うこともありますが、既にお亡くなりになられています。

19時から始まった検討会も白熱した討論が続き、
21:30を過ぎたところで終了となりました。

今回の病院と診療所の連携については、退院に向けた
高いハードルとそのハードルを越えるための新しい試みが
沢山ありました。
患者さんからは多くの「気付き」を頂きました。
ご冥福をお祈りするとともに、頂いた「気付き」を次の
患者さんの退院に繋げていきたいと思います。

医師が言われた言葉印象的でした。
「病院は生存の場ある、自宅は生活の場である」
とあるケアマネさんから言われた言葉だそうです。




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