2011年3月24日木曜日

その「問い」に答えを見出すには時間が必要だと思いました

今日は医療ネタです。
さらに 少し「怒り」気味なので、別ネタでもう1つ書きます。

まず、冷静な頭で考えたネタから・・・
タイトル通り
その「問い」に答えを見出すには時間が必要だと思いました

本日 普段から情報交換をしている信頼できるメーカ担当者さんから
以下のメールを頂きました。

お世話様になります。特別何かあってご連絡した訳ではないので返信は
急ぎませんし返信がなくてもかまいません。少々この停電に間接して
気になったことがありまして
計画停電ですが現在見た目にはなんのトラブルもありませんが、
この計画停電の為に二十四時間使用の患者さんを普段動かさないのに
入院の為に動かしたりしています。これにより患者さんに負担がかかり
亡くなるケースも無くはないのではと思っておりました。
この数日で安定して在宅生活をされていた方達が何人も亡くなりました。
大半が停電により避難的に入院された方々でした
リスクの高い方の移動はなかなか大変だと思う今日この頃でした


私達 医療従事者は考えられるトラブルを想定し、最善の「策」を考えます。
時に「想定外」があったとしても、セーフティーラインを設けて置くのが
一般的な思考かと思います。
今回の計画停電は、まさに初体験であり、1日2回のケースが連日であるケースも
ありました。
あるメーカからは「入院をお勧めしています」と連絡を頂いたくらいです。

今回当院が担当している患者さんも数名入院をして頂きました。
それは、1日2回の停電が連続する場合、バッテリーの再充電の
時間が足りないからです。また、私の中では3時間で復帰しない可能性も
考慮していました。
メールを頂いた担当者の方も同じ思考だったと思います。

一方 患者さんの立場としては、どうだったでしょうか。
気管切開下人工呼吸器で自宅療養生活が長い場合、
自宅からの病院への移動自体がリスクとなります。

「計画停電のリスク」と「移動によるリスク」を天秤にかけなければ
なりません。
移動に関しても、救急車を使用する場合と介護タクシーを使用する場合が
あり、緊急でない場合の多くは介護タクシーを依頼します。
当然、お金がかかってきます。
本人・家族が納得できる説明をしなければなりません。

そこまでして入院したものの・・・
結果は亡くなる方が出てしまった。

では、自宅で残っている方が安全だったのでしょうか。
現時点では計画停電後はスムーズに復帰していますが。
��8時以降の停電では安全に自宅で過ごせるでしょうか。
予備の電源確保はされているのでしょうか。

この「問い」に答えを見出すには時間が必要です。
在宅医療に従事する私達の普段の自宅設備が足りなかったと
言われれば、それまでです。
発電機、予備バッテリー、予備吸引器、室内電気の確保、、、
ただし全て自費となります。
在宅へ帰宅するために、膨大な金額が必要です。
発電機に関しては、年配の方だけで管理は無理です。

悶々とする日々です。

しかし、前を向いて新たな「策」を仕掛けていかなればなりません。
うちのBossと相談しながら、安全対策をもう一歩前に進めるように
考えます。
基幹病院の医師からは、大規模停電時のHMV・HOTのトリアージに
関しての話が出ています。
関西の技士さんからは医療用バッテリーの情報をメールで頂きました。
保健所ともタイアップしなければなりません。

目の前の課題は多いです。
私達は今回の震災から多くのことを学ばなければなりません。





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