2011年3月3日木曜日

訪問看護ステーションでASVの勉強会

今日は医療ネタです。

先日28日の夕方から訪問看護ステーションで
ASV(オートセットCS)の勉強会に行ってきました。
とは言え、、、最近訪問看護ステーションで行う勉強では
前半はメーカさんから機種の説明をして頂き、
後半では実際に体験してもらうようにしています。

私自身は後半の実技体験の際に、実際の患者さんを想定した
トラブル対処や機材の管理でお願いしたいところなどを
説明するようにしています。

一昔前は機械を借りて自分で全部やっていたのですが、
スライドの作成から資料の準備など全部は無理Orz
そこで、自宅での実際の臨床業務と関係するところは
私が担当し、前半の機器説明はメーカさんにお願いしています。
このスタイルの方がメーカ、訪問看護、私の3者にメリットがあるはず。

さて、今回ASVを使用する患者さん。
慢性期COPDの患者さんです。
ただのNPPVでいいんじゃない?って言われそうなのですが、
私自身も「普通のNPPV」で良いと思ったのですが、
IPAP/EPAP 6/4 とか、6/2で呼吸器と同調せずに
呼吸困苦の訴えがでてしまいます。
CPAPモードが一番楽という患者さん・・・。

う~ん 全く何にもしないよりは、CPAPっていう選択も無くはないのですが、
病態からするとしっかり換気補助をしてあげたい。
でもS/Tでは本人の呼吸苦が先行してしまう。
んじゃ~ 「おーしゃんうぇーぶ」ASVを試してみる?
もちろんBossには事前に報告し承諾を得ています。

そんな訳で慢性期COPDにASV行きました。
現在のところ患者さんの「ウケ」も良いようです。
訪問看護スタッフや家族の話を総合すると、NPPVの導入練習を始めてから
調子が上向きになってきているとのこと。
おぉ~ これは近々行う血液検査が楽しみです。

慢性期COPDのNPPVの効果は有力なエビデンスが未だありません。
経験的な話になりますが、慢性期COPDでのNPPVは
・短時間でも呼吸筋を休ませることができる
・短時間でもCO2低下
・日常生活の中でNPPV時間を設けることで
 生活のリズムを作ることができる

いいんじゃ ないかなぁ~と思います。


ただし、以前も記載したかもしれませんが・・・
なんでも かんでも ASVには反対です。
ASVが賢いことから、出しっぱなしになることを危惧しています。
現在市場にでているどのASVも専用ソフトで解析が可能です。
医師は解析に携わる時間を取れないかもしれません。
是非 コメディカルの方の一業務として検討して頂ければと思います。
ASVはPSmax・PSminを決めていくことから、デフォルト設定で
上手く行く症例、上手く行かない症例があると思います。

出しっぱなしで私が心配しているのは、設定調整をすることで
「もっと上手く行く症例」が埋もれてしまうことです。

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