2011年2月19日土曜日

HMV患者さんのレスパイト入院事情はとても厳しい

今日は医療ネタです。

在宅人工呼吸療法に携わって5年が経過。
日々新しい問題点に頭を悩ませています。
診療報酬による医療体系が破綻しようとしている今、
これから記載することは「木を見て森を見ず」と言われる
かもしれません。
それでも、「在宅人工呼吸療法をされている方の
レスパイト入院先が無い現状は、当事者にとっては
深刻な問題」です。

NPPVが普及した中で、自宅で人工呼吸器を使用する
在宅人工呼吸療法は患者数が増加しています。
病気により気管切開下での人工呼吸を選択する方も
いることから、病院が持っていた「療養型病床」には
重要な意味がありました。
しかし、療養型病床は削減に向けて動いています。
��最近読んだニュースでは、しばらく削減を延期するそうです)

医療関係者でさえ、人工呼吸器関連業務に従事するときは
緊張します。
自宅で呼吸器を使用している本人、介護者のことを考えると
一定の期間で「レスパイト」が必要であることは
誰もが理解頂けると思います。

しかし、レスパイト先を確保する事が至難の業なのです。

先日 県内のレスパイト事情について訪問看護ステーションの
管理者さんと意見交換をしました。
が、大々的に受けてくれる医療施設はありません。
これでは介護している家族は疲弊してしまいます。
困った問題なのですが、これを打開できる妙案がありません。

「木を見て森を見ず」
医療業界全体から見たら、小さい問題なのかもしれません。
しかし、当事者には切羽詰った問題です。



0 件のコメント:

コメントを投稿