2011年2月25日金曜日

今日の業務は患者さんの退院 酸素ボンベの残量に注意!!

今日は医療ネタです。

昨年末から基幹病院へ入院中だった患者さんが
病状が落ち着いたことから退院となりました。
で、今日退院でした。

以前も記載しましたが、私が入退院に同席する場合・・・
多くがNPPVで24時間に近い場合、または
気管切開で人工呼吸器を使用中の場合です。

今回は気管切開で人工呼吸器使用中の方です。

退院に向けて事前情報でFiO2 30%と連絡を頂いて
いました。
医療施設の中でFiO2 30%は、大した問題ではありません。
が、在宅でのFiO2は「大きな」問題です。

在宅向け人工呼吸器の多くが「標準」で酸素濃度計を
搭載していません。
さらに酸素配管や圧縮空気配管からの供給を得て
ブレンダーでFiO2コントロールするわけではありません。
呼吸器本体に外付けする酸素濃縮器からの流量と
本人の分時換気量に左右されるのが在宅でのFiO2です。
退院前に自宅に設置してある酸素濃縮器の種類を変更実施
ししました。

さらに本日退院の際は、新品ボンベで退院します。
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院内の人工呼吸器から、在宅用人工呼吸器に変更した段階で
帰宅に向けて酸素ボンベと併用します。

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前回入院時に使用した酸素ボンベで残量があるのですが、、、
ここで「もったいない」精神を出してもリスクUpに繋がるだけです。
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このボンベMax400L入ります。
退院時に呼吸器を変更した際にSpO2が低下するようであれば
酸素ボンベからの流量を変更する必要があります。
今回 この患者さんの場合、経験的に3~4L/分流せば
��pO2を維持できると想定していました。

病棟から自宅まで60分と過程すると
3*60=180L
4*60=240L
5*60=300L

中途半端分のボンベの残量約200Lでは、途中で何かトラブルがあった
場合に心配になります。

結局 3L/分で病棟での呼吸器変更から自宅まで45分。
特にトラブルも無く、SpO2も安定して帰宅することができました。

事前の準備は大切です。
ちなみに、もったいないと余っていた中途半端なボンベは、
私の車に搭載して行きました。

そんなの大型ボンベを持って行けばと思われるかもしれませんが、
呼吸器を使用されている患者さんの入退院の多くは
介護タクシーを使用します。
座位保持装置(大型車椅子)と人工呼吸器、吸引機、バックバルブマスク・・・
装備品が増えていきます。
大型ボンベは酸素が足りなくなることを気にしなくて良いのですが、
移動に人手が取られます。




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