2011年2月2日水曜日

在宅人工呼吸器の連続インシデント発生にへこむ

今日は医療ネタです。

本題の前に・・・2月になってしまいました。
��年 12ヶ月・・・ すでに1つ過ぎました。
早いです。

本日 立て続けに2つの在宅人工呼吸器のインデント報告が
来ました。幸い患者さんの体調に影響は及ぼしてはいません。
自分を含めて 気を入れ直さないといけないと思いました。

以下に概要を記載します。
みなさまのインシデント対策の参考になれば幸いです。

○ケース1 NPPV スタートボタンの押し忘れ
患者さんは自身でNPPVマスクの装着ができません。
ご家族がマスク装着、スタート/ストップ操作をしています。

今回のインシデントは家族がスタートボタンを押したつもりで
実は機器からの送気が始まっていなかったものです。
フルフェイスマスクを使用していることから、
全く換気できないわけではありませんが・・・
家族が席を外していた10分程度で、意識レベルが低下
��pO2低下が発生しました。
家族が戻られ直ぐに NPPVをスタート。
意識レベルは元に戻ったというトラブルです。


○ケース2 TPPV 気道内圧チューブが外れた
患者さんは気管切開下での人工呼吸管理。
ご自身で何かすることは出来ない方です。
家族が起床時に気道内圧チューブが外れていたという
トラブルです。
こちらは、直ぐに接続しなおし、患者さんに影響は
ありませんでした。



もちろん 2つのケースともBossに報告済みです。

在宅人工呼吸器のトラブル対処では、
「自己完結型」であると考えています。
��あえて言えば「自宅完結型」)
自宅療養中ということは、訪問看護等の医療者が不在時間の方が
圧倒的に長いわけです。
「患者・家族がトラブルに気が付き、対処できる」ような
指導システムが不可欠です。

今回 2つの事例に共通していることは
自宅療養が長期になっています。
「慣れ」が出ているのかもしれません。
いずれにせよ 近日 自宅訪問してきます。






2 件のコメント:

  1. HMVの場合パルスオキシメーターは併用されていますか?

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  2. ��akiraさんへ
    ご質問頂いたHMVのパルスオキシメータの併用ですが、答えが複数考えられます。
    一言では「はい」になります。
    ��MVにはNPPVとTPPVが含まれます。TPPVの方の場合、パルスオキシメータが必須であり、かならず併用しています。問題は、パルスオキシメーターの種類です。スポット測定で使用される「その時の値を表示させる機種」または長時間測定に向いており「アラーム設定まで可能な機種」か。
    個人的な意見としてはTPPVの場合、後者のアラーム設定まで可能な機種が好ましいと考えています。
    一方NPPVの場合は疾患により、パルスオキシメータの所有率が異なります。もちろん、呼吸器を使用することからもパルスオキシメータを購入して頂いた方が良いのですが。近年パルスオキシメータの価格崩壊が進み、高額機種と低額機種の差が付いてきました。特定疾患の場合、多くの自治体で日常生活用具の給付対象でパルスオキシメータが自己負担がなし、もしくは上限ありで購入可能です。事前に機種選定にご相談を頂いた場合には、疾患やその方の生活状況を確認した上でアドバイスをさせて頂いています。
    PSPや任天堂DSを購入する金額でパルスオキシメータの購入が可能です。中・高校生のみなさん、ご家族に酸素療法、HMVをされている方がいてパルスオキシメータが無かったら、、、プレゼントしてみたらどうでしょうか? あっ最後が宣伝になってしまいました(^^;

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