2013年2月25日月曜日

介護保険だけではCOPD患者さんを包括支援できない

医療ネタです。

最近とっても困っている問題があります。「介護保険だけではCOPD患者さんを包括支援できない」。診療所のFBにも書いたのですが、もう少し掘り下げてみたいと思います。

★COPD患者で介護保険を持っていない場合
 医療保険を使用した訪問リハビリテーションを行います。当院がリハビリテーションで介入するケースの場合、既に身体障害者手帳1級(内部障害:呼吸)を持っていることが多く、制度を利用することで、金銭問題における自己負担を軽減させることが可能です。

もちろん、訪問リハビリテーションの目的は「呼吸リハビリテーション」であり、これは増悪による入院を防ぐこと、病気に対するセルるマネージメントを向上させる意義があります。これにより、増悪による医療費の支出を抑えることが可能です。いかに増悪させないかが重要!!


★COPD患者で介護保険を持っている場合
面倒なのがこちらのパターン。
訪問リハビリテーションを考えた時に、通常 介護保険の利用が優先されます。
ここで問題が多発します。
・医療機関からの訪問リハビリは「介護保険」
・訪問看護ステーションからのリハビリも「介護保険」。しかし、人工呼吸器を使用している場合には、「医療保険」への切り替えが可能。
・介護保険には利用できる制限があり、制限を超える分は自己負担となる。
・介護保険は要支援1・2 <<<要介護1~5と介護度が上がるほど利用枠が増える

現在 当院が困るパターンは、重症なCOPDにも関わらず、要支援1・2で介護保険利用枠が少ない場合です。これは介護判定の仕組みがCOPDには不向きなので仕方がないと思いますOrz

さて、要支援1・2ですでにヘルパーさんなどの介護保険制度を使用している場合には、訪問リハで利用できる点数枠が少なくなります。
COPD患者さんからすれば、食品を買い出しに行ってくれるヘルパーさんの方が重要であり、訪問リハビリの日数が削られることもしばしば・・・。

困った・・・。


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