2011年5月19日木曜日

学会の存在意義

今日は医療ネタです。

医療関係者の多くが関係する学会に所属しているかと思います。
職能団体としての目的を明らかにするとともに、
質の高い医療技術を提供するためと私は考えています。

先日 医師の団体である「日本医師会」から
『文部科学省「福島県内の学校・校庭等の利用判断における
暫定的な考え方」に対する日医の見解について』が発表されました。

既にご存知の方もいるかと思いますが、HPから一部抜粋。

-----------------------------------------------------
文科省は、4月19日付で、福島県内の学校の校舎・校庭の利用等に
係る限界放射線量を示す通知を福島県知事、福島県教育委員会等に
対して発出している。この通知では、幼児、児童、生徒が受ける放射
線量の限界を年間20ミリシーベルトと暫定的に規定。そこから16時間
が屋内(木造)、8時間が屋外という生活パターンを想定して、
��時間当たりの限界空間線量率を屋外3.8マイクロシーベルト、
屋内1.52マイクロシーベルトとし、これを下回る学校では年間20ミリ
シーベルトを超えることはないとしている。

これに対し、同常任理事は、「そもそもこの数値の根拠としている
国際放射線防護委員会(ICRP)が3月21日に発表した声明では、
『今回のような非常事態が収束した後の一般公衆における参考
レベルとして、1~20ミリシーベルト/年の範囲で考えることも可能』と
しているに過ぎない」と指摘。この“一般公衆における参考レベル”で
ある1~20ミリシーベルトの最大値の20ミリシーベルトを限界値とした
ことの科学的根拠が不明確であり、また成人と比較し、成長期に
ある子どもたちの放射線感受性の高さを考慮すれば、
国の対応はより慎重であるべきとの考えを示した。

-----------------------------------------------------

日本医師会の公式見解の発表としては遅いかもしれません。
でも、放射線関係の学会からは目立った見解はありません。

みんなが「右に同じ」ではダメだと思います。
職能団体として「意見を物申す」ことは必要です。

文部科学省はどのような対応を取るのか、注目しています。



ちなみに管理人が所属しているいくつかの学会は、
震災の影響で学術大会が変更やら延期となっていました。

日本臨床工学技士会 ・・・ ん?今週末 大分で開催。特に変更なし
県の臨床工学技士会・・・4月に学術大会が予定されていましたが、10月に延期
呼吸器学会・・・4月開催だったのですが、全体が縮小(往診のため参加せず)
呼吸ケアリハビリテーション学会・・・秋に松本市で開催 まだ抄録作成していないOrz
呼吸療法医学会・・・来月横浜で開催。ノーエントリーOrz

呼吸器系ばかりに所属しております(^^;

0 件のコメント:

コメントを投稿