2011年1月25日火曜日

呼吸器領域における今後の地域連携のあり方

今日は医療ネタを一つ。

往診で担当していた患者さんが、1月上旬に計画入院を
されました。気管切開を受けるためです。
今日入院中の患者さんが退院されました。
退院は特に大きな問題はなく、円滑に進み、
無事に自宅に戻ることが出来ました。
今日から新たな気持ちで、在宅療養生活のスタートです。

「大きな問題」と書いたのは、「小さな問題」は多数分かった
からです。
細かいことを上げればきりがないのかもしれませんし、
私の方の段取りが悪かったこともあります。

その一例がバック・バルブ・マスクです。
実は退院までに院内での指導が間に合いませんでした。
通常 成人用のバックバルブマスクで練習をお願い
するのですが、今回は主介護者の使いやすさを考えて
小児用の小さいバックバルブマスクを選択しました。
それが、届かなかった・・・
事前に、納期にどの程度かかるか分かっていれば
計画入院を前に、バックバルブマスクの選定をすれば
良かった・・・
とりあえず、成人用のバックバルブマスクを当院から
お貸出しをして、退院して自宅で直ぐ練習をしました。


ここで、今日のタイトルに戻ります。
「呼吸器領域における今後の地域連携のあり方」

定期購入させて頂いている「呼吸器ケア」
2010 Vol.8 No4
表紙をめくった FRONT ESSAYの中で
南医療生活協同組合 総合病院南生協病院
副院長 諏訪先生が「患者中心の医療をめざして」の中で
このように書かれています。

「日本の将来の医療環境を憂いながら、RSTの活動も
在宅、地域に目を向けて援助できる時代は近いのではないかと
感じる今日このごろであります」


当県でもRSTが活躍されている医療機関があります。
そんな医療機関へ 私自身も患者さんの入退院で
出入りしています。
が、まだ院内のRSTとコラボレーションしたことがありません。

なぜ ふと このようなことを思ったかといいますと、
今回の退院のような気管切開を受けて帰宅するという
大きなターニングポイントの場合、できるだけ細やかな
ケアが実施されるべきだと思ったからです。
これは院内のスタッフにお願いせざるを得ません。
一方帰宅に向けては、院内でどような指導がなされて
出来ること、できない事がハッキリしている必要があります。
まさに「地域連携」だと思ったわけです。

そんな格好のいいことを思いながら、
先日は当ブログに「地域連携の面倒くささ」を感じました。

��MVの患者さんに関して院内のRSTとのコラボレーションは
簡単なことではないのかもしれません。
が、「患者中心の医療をめざす」ためには必要になるのでは
ないでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿