2009年1月28日水曜日

電動式人工喉頭を試す(1/30一部訂正!!)

今日は医療ネタです。

病気の進行に伴い、「声」を失うことがあります。
声を失う病気には色々あります。
何気なく発している声ですが、コミュニケーションをとる上では
とても重要です。

先日と言っても昨年の話ですが、電動式人工咽頭喉頭を試す
機会がありました。
今回使用したのはセコムの商品です。「マイボイス」
http://www.secom.co.jp/service/medical/myvoice.html

患者さんにお試し頂くまえに、まずは自分で試用します。

さて、どのように文書を書くとお伝えすることができるでしょうか。
「あいうえお」を口の動きだけで行い、人工咽頭喉頭をのどぼとけ周辺に
当てます。すると人工咽頭喉頭の振動音が喉で反響することで
「音」としてでてきます。
初めて体験すると不思議な感じです。
口の動きだけで、声を音として出すのです。

対象となる疾患は
「喉頭がんや、下咽頭がんの手術で喉頭を摘出された方が
 主な対象ですが、舌がんで舌をなくされた方や気管切開された方に
 もお使いいただいています。」

今回メーカデモ期間の間に神経筋疾患の患者さんに数名に体験頂きました。

ここから先に関しては、十分なデータを蓄積していないこと
私見的な意見が含まれますのでご了承下さい。

構音障害の中で声が上手く出せない場合でも、マイボイスが少し使える
気配がありました。
おそらく構音障害や球麻痺という状態が一概に全ての患者さんに
当てはまらないので使える方がいる可能性があるということなのでしょう。
人工咽頭喉頭自体は市町村により補助対象となります。
またセコムのマイボイスは、無料デモ期間があります。


2009/1/31 一部訂正
すみません・・・
喉頭と咽頭をごっちゃに書いてしまいましたm(_ _)m
正しくは「人工喉頭」です。

友人の言語聴覚士さんからメールを頂き気が付きました。
喉頭と咽頭では話が変わってしまいます。

さらに頂いたメールの中にとても参考になる内容がありましたので
一部を掲載させて頂きます。

>構音障害の方への適応についてですが、書いているように非常
��に限定的です。なぜなら、口唇や舌などの構音器官の運動機能がある
��程度保たれていないと、喉頭の音源を器械で補ったとしても
��コミュニケーションの手段としては実用的ではないからです。
��むしろ、構音器官の運動機能が保たれていて気管切開をしているために
��発声が出来ない方には、電気式人工喉頭を積極的に導入して良いと思いますね。


とても参考になります!!
ありがとうございます。





0 件のコメント:

コメントを投稿