2008年1月18日金曜日

「国の在宅死4割目標は不可能」らしい・・・

「国の在宅死4割目標は不可能」との記事を発見。

アンケートをとったのは
「自宅で看取ってくれますか」という問いに対する高齢者の
 回答割合(青森県保険医協会提供)」

在宅医療に携わるものとしては、気になる内容です。
内容を読む前から、漠然とした感覚でしたが「無理でしょう」と同感しました。
気になる方は上記のリンクから記事をご参照下さい。

在宅に携わって2年近くになりますが、
自宅に帰りたくても帰ることができない方は大勢いらっしゃいます。
自宅での介護力に問題があるケースももちろん、自分の病気に対して
心配で帰ることができない方もいます。
ケースは様々です。

病院は長期入院を避けようとして在宅に早く戻そうとする傾向がありますが、
準備不足で在宅医療に戻る場合は、急性増悪で再入院をするケースも多々あります。
病院から在宅医療に向かうには、もうワンクッション必要なのです。
むかしは療養型病床がその「ワンクッション」をしていましたが、
今後は無くなります。

うちは在宅療養支援診療所を取得していますが、
��4時間365日体制を少数の医師だけで行うのは困難です。
かと言って、多くの医師で形成された在宅チームがある診療所も少ないです。
��うちの近くにはターミナルを中心に往診をして下さるペインクリニック系の
 診療所があります。ここには多くの医師がいます。)

さて 国の次の1手は何でしょうか。
診療報酬の改定の度に、病院の経営方針が変る中で
今年はより多くの医療機関が倒産することと思われます。
ますます、在宅死4割は無理でしょう・・・。

ちなみに医療機関倒産の話はこちらに掲載されています。

0 件のコメント:

コメントを投稿