医療ネタです。
排痰補助装置ネタの続きです。その1では、保険適応について記載しました。保険適応の拡大により、対象者が増えていると思われるのですが、実際の普及にはまだまだと言った印象です。
さて、現在排痰補助装置について適切な解説がされている本は、私が知る限り「これからの人工呼吸 NPPVのすべて」(JJNスペシャル2008年9月発行)が一番です。
排痰補助装置の導入検討の一つに咳の最大流量があります。(Cough Peak Flow:CPF)
健常成人のCPFは360~960L/分と言われています。このCPFが270L/分以下になると、粘ちょう痰では自己排痰が難しいとされています。概ね270L/分以下となると排痰補助装置の導入検討が必要かと思います。
と言うことは、定期的にCPFの測定がされていることが望ましい!!
神経筋疾患等で呼吸機能の低下が見込まれる方は、定期的な肺機能検査(肺活量)を測定されていることが多いようです。(主治医の先生のお考えにもよると思いますが・・・)
咳の最大流量まで測定していることは少ないのではないでしょうか。
私の経験的に、NPPV導入の相談を頂いたケース、さらに神経疾患の患者さんで定期的にCPFを測定していたという記憶がありません・・・。
CPFを測定されてない場合には、肺機能検査の数値を保管をお忘れなく。肺活量の数値は、CPFを予測することに役立ちます。
さらに、定期的にCPFを測定されいる方。検査の際に使用するマウスピースは、しっかり口にくわえることができていますか? 病気の進行によりマウスピースでは、口角から空気漏れをすることがあります。その場合には、エアクッションマスクを用いた方法が必要です。
*今回は咳の最大流量をCPFで記載しました。Peak Cough Flow:PCFで書かれている書籍もあります。
上述した「これからの人工呼吸 NPPVのすべて」の画像をamazonから。
この本の定価は2600円です。
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