医療ネタ。
過去何度か記載したBlomスピーチカニューレに関係するネタ。
2013/5/1 BLOMスピーチカニューレの導入準備
2012/11/10 スピーチカニューレの勉強会の様子
2012/11/9 今日は言語聴覚士会でスピーチカニューレについて話をします
先週末に通常の気管切開カニューレから、Blomに変更しました。医師の訪問診療の時間では、実際の発声練習まで時間的に厳しいことから、別日程を組みました。
それが月曜日の夕方。訪問看護ステーションからも担当Nsが参加。当院からは、私と新卒PTさん。
Blomスピーチ変更、人工呼吸器と接続した直後は人工呼吸器側のアラームが多発。本人も苦しさを訴えたため、すぐに中止。発生していたアラームは、気道内圧上限アラーム。今回は発声を優先する設定でアラーム設定値を大きく緩和。2回目はアラームは減りましたが、本人の息苦しさが継続。換気量の調整を行い、3回目。「さっきより苦しくない」おぉ~!!声が出た!!
次の発声で「○○さん、ありがとう」。(○○は私の苗字) おぉ~ ちょっと俺がウル、、、あっ 当院の新卒PTさんの方がウルウルしている・・・。ここは先輩として、凛として臨床業務を。
まだ微調整が必要ですが、まずは発声という点では順調な滑り出し。
管理人メモ
・Blomカニューレ/スピーチカニューレはTPPVで管理中の患者さん、上気道からの垂れ込みが多く、カフAirを抜けない患者さんには適応になる可能性がある。
・Blomカニューレは保険適応。スピーチカニューレ、サクションカニューレは自己負担となる。初回導入に必要な必要は約28000円ほど。
・TPPV管理が必要な場合で、将来Blomスピーチカニューレを希望される場合には、気管切開孔を大きめに増設してもらう方が良い!! Blomスピーチカニューレは形状が特殊で吸気/呼気で先端分が開閉を繰り返すことから、なるべく大き目なサイズが選択できると良いと思われる。
・ Blomスピーチカニューレ使用中は人工呼吸器側の設定変更がたぶん必要。そのため、1台で複数の設定を入れることができる人工呼吸器が望ましい。TrilogyやViVO
・Blomカニューレ本体は固く、角度が鈍角。首が細い患者さんでは合わない可能性が高い。もしくは気管切開孔のところで工夫が必要。
・進行性疾患では、病気の進行に合わせてBlomが使用できない可能性がある。事前に本人、家族に説明しておく必要がある。
・まだやってみないと分からないことが多い
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