医療ネタです。
水曜日は新規の往診相談で、大学病院へ行ってきました。当院に相談が来るケールは、NPPVかTPPVのことが多いです。今回は、TPPV(気管切開下人工呼吸器)で在宅へ戻るご希望のある患者さん。
今回の相談は、退院カンファレンスまでの内容ではなく、あくまでも事前相談。自宅へ帰れるのか?というごくごく基本的な所からの相談です。参加者は、担当医、病棟Ns、ソーシャルワーカー、地域連携室Ns、訪問看護Ns、ケアマネ、主介護者、私。
担当医から病状説明があった後に、ご主人から病状や療養生活に関しての質問。特に在宅に帰ってからの質問に関しては、私しか答えられず。訪問看護Nsやケアマネさんが何例ほどTPPVの症例に携わった経験があるか聞かなかったのですが、多くはないはず。
医療者は、退院後の生活をイメージできたでしょうか。
人工呼吸器を使用したままで自宅へ帰る。「帰る」だけを強調すると、本人・家族からは「帰らされる」極端な話、「病院から追い出される」と受け止められかねません。
人工呼吸器を使用して自宅療養に移行するためには、ある程度準備期間が必要です。今日の打合せでは、退院日の予定日の設定。退院までに行うことの全体像をお伝えしました。
病院側では、在宅人工呼吸器への変更準備。ご家族へ吸引やバックバルブマスクの指導。
在宅側は自宅の動線確認だったり、呼吸器の勉強会。
あぁ~やっぱり「パス」がった方が楽なのかな・・・。
indiyです。
返信削除何時もご苦労様です。
当院の内情も同じです。違うのは、四季草々様がいらっしゃらない事です。
数日前に、三年間TPPVをやっていらっしゃる患者さんが、救急搬送されてきました。呼吸器が壊れたとのことでしたが、実際には異常はありませんでした。
また、夜間に酸素飽和度の下がる患者さんにNPPVの練習を行い、やっとマスクを一時間出来るようになったところで、自宅に帰さなければならなくなりました。夜間はマスクを使用してくださいと言って
です。
病院勤務のMEも辛いです・・・・!
もっと、在宅に関わるMEが増えるといいですね\(^_^)/
>indiyさん
削除時々 私がやっているは、ちょっと出しゃばり過ぎかと思っうことがあります。
院内のことなので、大げさな言い方をすれば「越権行為」かと。外の人から何かを言われることは、現在担当している方々すれば面白くないこともあるかなと。
本当はindiyさん所のケースで「夜間の練習を始めました」程度の習熟度で、退院後は私のようなスタッフが引き継ぐのことが理想です。
夜間就寝の習熟度が上がってから退院では、病院のベッドコントロールが大変なことになります。
在宅に関わるMEが増えるように当ブログでも情報を発信したいと思います!!
とは言え、診療報酬が付かないと難しいですかね。
今年の電気学会C部門大会で、「在宅療養患者の非常時電源」について話す予定です。在宅医療の問題として、病院の看護師でも管理しきれていない人工呼吸器などを本人と家族に任せて自宅に帰し、その際、医療機器の専門家であるCEが十分に関われないのが現状。自宅の電圧確認や配電経路、停電時の対応などには、CEの在宅訪問を含めた関わりが必要だが、診療報酬が付かないため適わない。さらに一般病院ではCEの設置数が少なく、マンパワーの面からも在宅移行にすら多くの時間を割いて関われない。国は病院医療から在宅療養への移行政策をすすめるが、それに必要な制度を整えないまま…。これで本当に大丈夫? と例によってCEさんへの応援エールです。やはり今早急に必要なのは、CEの在宅訪問に対する診療報酬だと私は思っています。
返信削除indiyです。
返信削除私のやっていることも、管理人さんがやっていることも本来は越権行為、または出しゃばり行為なのでしょうね!
しかし、在宅にMEが関わることのない現状では、患者さんのこと、家族のことを思えば、ある程度は出しゃばり行為でもしてあげなければならないと思っています。(当院や当院近隣の訪問ステーションの現状です。)
きっちさん、呼吸器を担当しているMEは、少なからず『これで本当に大丈夫?』だろうと思っています。
大丈夫でなかったことがたまに発生して、さて責任はだれに・・・
なんてことが、少しずつ発生してきています。
>indiyさん
返信削除大変でしょうが、越権行為と時には感じながらもこの行為をしなければ在宅患者さんを守れないと思います。
そして看護師の私は、indiyさんや管理人さんの行為を全く越権行為とは思いません。
なぜなら、誰が専門家なのかといえば、CEさんしか居ないからです。一般看護師の工学系知識の範疇を遥かに超えています。
本音を言えば、責任の全ては医師です。これは曲げようがありません。それなら在宅医は在宅療養指導管理料を戴く以上は・・・。なのですが、現行の制度には不備があるため、それではどこの医療機関も在宅管理を敬遠してしまうでしょうね。であれば、退院前に主治医が責任を持って、指示書を書いてCEに依頼(CEの権限を明記することが重要)する、または在宅医の責任でCEに指示書で依頼をし、今後はそれに対して当然診療報酬を得られる制度が必要だと思います。
前述の学会で、CEの立場の確立と権限を明確にする事についても述べさせていただく予定です(勿論、応援エールです)。
現在の在宅人工呼吸はハイリスクな状態です。その事を知れば知るほどに専門家のCEさんを必要とします。
それを越権行為と捉える人がいるとすれば、ハイリスクを認知できない方々です。そのためにも医師の指示書で権限をはっきりさせる必要があります。
保健師・助産師・看護師のように名称独占と業務独占の権限を得ることができればCEさんも看板をあげて訪問専門も開業ができるのですが、名称・業務独占が先か、診療報酬が先か。
どちらにしても制度が追いつくまでは、患者さんのために、ご家族のために、頑張って続けてください。
私と私の仲間たちは、indiyさんや管理人さん達の応援を続けます。
indiyです。
削除きっちさん、応援有り難うございます。
なんでも、制度が追いつくまでは大変なのかなと
思っています。
ただ、在宅呼吸管理に関しては、追いつくどころか
距離がどんどん離されてしまっているように思え
焦る部分もあります。
時々、後ろ向きになってしまう私ですが
患者さんの顔を見ると、前向きになることができ
日々、患者さんに私自身が助けられています。
在宅にかかわる臨床工学技士は、まだまだ少数ですが、
管理人さんのように頑張っている方がいらっしゃる事に
一筋の光が見え、きっちさんのように言ってくださる
方がいらっしゃることは力強いです。
それに甘えることなく、臨床工学技士は力をつけなければ
なりません。
>きっちさん
返信削除激励のお言葉ありがとうございます。
看護師側からCE側への応援エールを頂けることはとても嬉しいです。そして、CE側の立場として「日本臨床工学技士会」はどのように考えているのか気になるところでもあります。
たぶん私のような業務体系のCEは少ないはずなので、現在の在宅人工呼吸療法の実情を積極的に伝えていく必要があると考えています。