医療ネタです。
他と比較したことがないので、言いきれないのですが・・・。当院の在宅医療は「攻めている」方だと思います。なんてたって5月から気管切開での人工呼吸療法が8名となります。2週間に1度のペースで8名のカニューレ交換行きます。
病気のために気管切開を余儀なくされた方。そんな場合でも「発声」できる可能性もあります。もちろん、時間の経過とともに病気が進行し発声出来なくなることも考えられます。それでも、声が出せる可能性があるならば、攻めに行きます。
本日は多系統萎縮症で気管切開をされた患者さん宅へ発声練習で訪問。自発呼吸が浅く、早い。おそらく推定一回換気量は300ml程度。単純にカニューレカフから空気を抜いただけでは発声できない。
作戦は人工呼吸器で一回換気量を増加させて、カフAirを抜いて声帯側に空気を抜く。リスクは、上気道からの唾液・鼻水等の垂れ込み。
訪問看護スタッフ同席の元、人工呼吸器側の一回換気量を徐々に増加させていくと、500mlで「ありがとう」。おぉ~聴こえた!! 本人もビックリ 家族もビックリ。今回使用した器材はViVO50.。
VCVのA/C Ti 1.3秒 本当はもっとTiを短くしたいが設定上短くならない。ViVOを選択した理由は、将来生活時間帯により呼吸器の設定変更をする必要があると予測したからです。このViVO50の面白い特徴は、設定を3パターン入れることが可能なこと。
今回は1stステップ。この患者さんであれば、Blomスピーチカニューレが使用できる可能性が高そうです。問題は、カニューレ―の外径(O.D)。次のステップに向けて準備を進めたいと思います。
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