医療ネタです。
仕事上「気管切開を行い人工呼吸器を装着するかどうか?」の相談を頂くことがあります。今日は少しこの話にふれたいと思います。
始めに私の立場は、推奨でも否定でもありません。都合の良い書き方をすると「中立」です。
医学が進歩してもまだ治療方法が確立されていない難病。もともとの病気のために人工呼吸器の選択が必要な場合など・・・「気管切開を行い人工呼吸器を装着するかどうか?」の選択を迫られることがあります。
難病や病気の進行が予測がつく場合、将来の選択肢を事前に検討する時間もあります。一方、脳血管障害等で急に選択を迫られるケースもあります。
前者の場合、決断をするまでには十分な時間があるように見えるかもしれません。しかし、本人や家族には「決断」をするだけの十分な情報が無い場合もあります。インターネットが普及したことで、情報収集が行い易くなったとはいえ、医療者側からの情報は必須だと思います。
気管切開をして人工呼吸器を選択するとは、どのようなことなのか。日常生活はどのように変わるのか。どんな製品が体に入るのか(気管切開チューブ)、人工呼吸器はどのくらいの大きさなのか、停電したらどうなるのか、自宅療養をサポートしてくれる人がどのくらいるのか、具合が悪くなったらどうするのか。相談すべき内容は沢山あります。
「気管切開を行い人工呼吸器を装着するかどうか?」を悩まれている方がいましたら、気になることはどんどん支援者に質問をして下さい。
知らなかった・・・とならないように。
支援する我々医療者側にとっても、デリケートな問題であると同時に最重要課題です。チーム医療で情報共有をしながら、本人・ご家族の決断を尊重することが大切だと思います。
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