2015年2月2日月曜日

生活保護を受けている人が施設で最期を迎えるという現実

医療ネタです。

生活保護受給者の数は200万人を超え、増加傾向にあるようです。医療に携わっていると、生活保護のいくつかの課題に直面します。

昨夜は、施設に入居中の方の様子がおかしいとの連絡が、当院の看護師に連絡があり、医師が緊急往診に行くことになりました。連絡を頂いた方は、生活保護受給者で家族背景も複雑です。

生活保護を受けているという状況には、色々な背景があるはずです。医療側からは、情報を聴く前に診療情報提供書やケアマネからの情報提供書等で、背景の一部を垣間見ます。施設に入居している以上は、積極的な治療を行っている状況ではありません。進行病変を持っている場合には、今後どのような生活を望んでいるのか、本人・家族との治療方針は一致しているのか、少しずつ信頼関係を構築していく必要があります。

今回様子がおかしいと連絡を頂いた患者さん、家族背景は複雑でしたが、もしもの時はどうする?という話が、医師と家族が出来ていました。(今回は本人が意思決定するのが難しい)

今までのケースでは、亡くなった場合には、市役所の○○課の○○さんへ連絡というケースもありました。

タイトルには「施設で」と書きましたが、独居で親族が遠方にいるケースもあることでしょう。

多様化する医療に対応するために、訪問診療の開始前に可能限りの情報を集約する必要があると実感してます。具合が悪くなった時には、だれに連絡をするのか?訪問看護等で必要が別にかかる場合には、だれに相談するのか?(生活保護の場合、市町村に事前相談が必要なケースも)

課題は山積しています。

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